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冬ギス 魚信にチュ〜意!じらされても待つ…3度目が的チュ〜!

[ 2018年1月6日 13:30 ]

小田原市の川向幸雄さん良型がヒット(宇佐美海岸で)
Photo By スポニチ

 【特選投げポイント】厳寒期に投げ釣りのシロギスをどう狙うか?静岡県東伊豆の宇佐美海岸へ釣行。冬ギス釣法について考えてみた。 (スポニチAPC 川上 二郎)

 大潮からの中潮の2日目。宇佐美海岸の浜は貸し切り状態。北西の風があるが影響はない。駐車場下でスタート。5本バリ仕掛け。岩イソメを7〜9ミリにカット。後はジャリメを12〜15ミリに4本セット。4色付近へ仕掛けを入れて、止め、引き、待ちを繰り返す。3色付近で魚信。止めて待つ。十数秒後弱い魚信。さらに十数秒後に弱い魚信。ゆっくり仕掛けを伸ばすように引いた後巻き上げる。14センチ、10センチのシロギスと極小メゴチの3連。

 次は右方向へ110メートルの投入。当たりがないまま波の崩れる30メートル先まで引いて巻き上げた。空引きだ。140メートル投げ、止め、引き、待ちで釣ると16〜17センチが120メートル付近でヒットする。単発が多い。弱い南風(向かい風)が吹き始めたので飛距離を上げるタックルに交換(道糸0・3号、オモリ鉛の無垢=むく=23号、仕掛けも3本バリに)。

 川の流れ込む先、赤灯方向でヒットが多い。18センチ前後も交じり3連掛けもある。ポイントが5メートル幅くらいで、左右前後に変わる。群れが小さいのか?風が北東に変わり投げやすくなったがポイントがボケ、魚は右へ移動したのか?潮が底近くになったころ正面の80メートル付近で2連、単発。ここまでに19匹がクーラーに入った。あと1匹追釣しようと左の川の左先140メートルに投入。5メートルぐらいサビいたところで魚信。さらに超微速でサビく。小さく魚が動いたのか?追い食いではなさそう。巻き上げると20匹目が。納竿する。

 過去の実績から好天の暖かい日に好釣りも記録されているので今月いっぱい、期待できる?

 水温が下がり魚の動きが悪くなると当たりも小さくなり、分かりづらくなる。今年の1月は地上も海中も真冬?相模湾沿岸では15度台(12月下旬)に。釣れる辺りの水深は5〜7メートル以上か?キスは水温の降下とともに深い所へ移動していく。急深の海岸、沖に張り出た堤防、埋め立て地、船道などの潜ることのできる砂底で、小さな障害物や海草の生えたところが釣り場になる。

 仕掛けを投入してからできるだけ遅いサビキで釣ると、海底の凹凸のあることや、わずかな変化も分かる。ゆっくりしたサビキで釣ると、コツッとか、コンッという感じや、モゾモゾッと動いた気配のようなものを感じることがある。その後、グッとかクンッと感じることがある。小石か異物に当たった感じがあったら魚信と思って対処する。

 仕掛けの移動を止めて待ってみる。魚なら1分以内、早いと10〜20秒、遅い時でも40〜50秒後に最初より少し大きい魚信がある。さらに仕掛けを止めたままで待つ。3度目は“確認の信号”になる。つまり掛かっている信号と思っていい。

 小さな魚信のまま後続のないこともある。ソーッと仕掛けを聞くように引いてみるのもいい。そこで魚信が出ることもある。巻き上げるか、さらに待ってみるのもよい。魚信があっても掛かってこないときは、ハリのサイズを変えるか(例・6号→5号)、形を変えてみる(例・湘南キス→アスリート)。餌を小さくセットする(掛かる大きさに)。1種類だけの餌を複数に(例・ジャリメ→岩イソメとジャリメに)ヒットするときはサビいているときか、止めているときかも見極めることが数を伸ばすコツに。潮は動いている時がベスト。

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