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2017年プレーバック 感謝の特大マゴチ「ありがとう」

[ 2017年12月30日 09:55 ]

外道で釣れたのは特大マゴチだった
Photo By スポニチ

 【プレーバック2017】本紙釣り面で健筆を振るったAPC、ライター陣が今年を振り返るプレーバック。さて何が釣れたのか?

 思わぬ時にとんでもない大物が釣れることがある。魚を見てビックリしたのは6月、相模湾・腰越沖でのカサゴ釣り。水深25メートルのポイントで23センチのカサゴ、それに30センチ近い黒メバルなどを楽しんでいた。

 そんな時、コツッという当たり。合わせると竿先が動かない。根掛かり?と思ったが何かが掛かっている様子。それからワクワクしてしまうやりとりが始まった。

 リールを巻けばその分だけ勢いよく底へと走る。「何だろう」と飯岡丸の三浦公士船長も正体をつかみかねている。私も分からない。何回も鋭い突っ込みを繰り返した

 あとやっと姿を見せた。大きな魚体をくねらせタモに収まったのはマゴチ。メジャーを当てるとジャスト70センチ!強烈なファイトに思わず「ありがとう」と感謝したのだった。



 3月末、相模湖・上野原地区で36〜46・5センチの良型を9匹釣り上げた。天狗岩釣案内所が作ってくれる魚拓の最低サイズが尺4寸(42センチ)から尺半超(45センチ)以上にアップ。型物(魚拓物)の改正に達成感を感じていたが「50センチ級の乗っ込みが始まった」と同店からの連絡でホテル下のポイントに入釣。8尺竿いっぱいのタナ、浮きオダ脇を狙い25〜43センチの旧型物含めて17匹を釣り上げた次投、モヤモヤ、チクッ。引きの強さと水面に現れたヘラの口の大きさに緊張した瞬間にボキッ。竿は元上から折られて、継ぎ目はウキのごとく浮き沈みしながらスイスイ、上流へ泳ぎ去るのをただ見ているだけのむなしさだった。

 気を取り直して11尺竿を継いで今度は沖めを狙う。これが奏功し40センチ超を3匹釣り上げて納竿…と思った直後チクッ。慎重に釣り上げたのは1尺6寸2分(拓寸49センチ)の上りベラになった。

 今年2匹目の型物は2年連続。「二度あることは三度ある」とか巨ベラの相模湖に期待するばかりだ。



 今年を振り返ると、マダイ釣りが大好きな私の記録は6キロが1匹釣れただけ。なかなか5キロを超すマダイが釣れなくなって、全般的に小型化している感じがする。

 他の魚でも言えることだが、それだけ魚資源が少なくなっているのだなあ、とつくづく感じる。また地球温暖化の影響もあって、水温も高く、魚の四季も変わってきている。これからの釣りは、資源を大切に、自然を大切にしながら、1匹の魚とのやりとりを楽しむことを心掛けたい。

 また最近は各地で釣り体験教室が開催されている。積極的に参加して、釣りの楽しさ、自分で釣った魚を料理して食べる楽しさを多くの人に伝えていきたいと思っている。

 来年の目標は、年を取っても、海に出て、釣りを楽しみたい。

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