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透明度高い海に眠るお宝 ウキ釣り仕掛けで“ご褒美”ぎっしり

[ 2017年12月25日 10:27 ]

透明度が高い戸田港の海
Photo By スポニチ

 【磯&堤防ガイド】西伊豆の海に出掛けると、その透明度の高さに驚かされる。もちろん魚影の濃さも楽しみの一つ。風は冷たいが、ご褒美がいっぱいの海を満喫しよう。(スポニチAPC 恩田 誠)

 戸田(へた)の名を聞くと、すぐに思い浮かぶのは、世界最大の節足動物といわれるタカアシガニ。大きすぎて「水っぽい」イメージだが、意外に美味。半世紀ほど前から戸田の名物になった。

 それにも増して「名物」なのが、透明度の高い海。人けの多い湾内でも驚くほど奇麗だ。

 その海の中をのぞくと、色とりどりの小魚に交じり、中小型のメジナの姿が見える。

 戸田港は西側の御浜岬が入江をふさいでいるため、港内はとても静か。入江の奥の漁協周辺は、船の接岸のために護岸のスペースがやや広めにとってあるため、釣り人にとっても利便性が高い。なお、仕事の邪魔にならない場所には直接、車の乗り入れができる。

 近くには釣具店もあるので、餌や小物の調達、情報の収集にも困らない。

 この時季のメインターゲットはメジナにクロダイ。それに朝夕はマアジ。魚の活性が少し下がっているので、サビキ仕掛けではやや厳しく、別図のようなウキ釣り仕掛けがベスト。

 奇麗な海にコマセをまくのはいささか気が引けるのだが、やはりウキ釣りには必須。昨今の配合餌は分解度の高いものが多いので、コマセは配合餌を主体に、少々の冷凍アミを混ぜたものを用意する。

 漁協寄りの護岸でメジナを狙っていた日野市の川久保恵美子さん(主婦)によれば、最初は岸近くには小魚の大群がいたとのこと。そこで、コマセをやや多めに入れると、25センチ級のメジナの群れが入ってきたという。

 そこで、メジナを浮かせて釣るため、手前に小魚、少し沖にメジナが集まるようにコマセを分けて入れると、なんとか分離に成功。こうなれば、あとはコマセと付け餌との同調に気を付けて狙えば、メジナの数釣りが堪能できる。

 なお、夕方になれば上層にはアジ、下層にはクロダイが詰まってくるとのことだ。

 ▼釣況・餌 ますみや釣具店=(電)0558(94)3350。

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