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即合わせ!50センチ超アマ3匹 竿先に神経集中

[ 2017年12月21日 11:17 ]

「自己記録更新です」52センチを上げた田口さん(たいぞう丸で)
Photo By スポニチ

 【名人への道 決め手はコレ!】冬の相模湾で人気のアマダイ。特にこの時期、100メートル前後の深場を狙うため超ド級の出る確率が高い時。“デカアマ”と呼ばれる50センチ超級はひょうきんな顔に似合わぬ暴れん坊。攻略法もいろいろ…。さて、どう狙う。(スポニチAPC 林 悠二)

 ◎攻略対策

 誘い上げた竿がズンと止まった。ン、根掛かり?デカアマとの攻防はここから始まる。この魚、暴れん坊で力持ち。3号のハリスでのやりとりは、慣れていても切られることがあり油断禁物だ。

 主に江の島〜城ケ島沖を攻める葉山・たいぞう丸の山本真一郎船長は「慎重に!最初の5〜6メートルは必ず手巻き。竿先は常に目の高さで巻き、不意な突っ込みに備えてね」と、アドバイスする。巻き上げ中、何度か起こる強い突っ込みをかわすことが1匹に…。さらに、釣れた後はチモトの点検を怠らない。歯が当たったギザギザ傷はハリス切れのもと。

 ◎タナ取りと誘い

 冬季のポイントは深場が中心。掛かれば中大型の確率が高い。ハリス3号2メートル。片天2本バリが相場。市販品も多いが、自作ならハリのチモトは2重にしたい。ハリスをもう1本添えた土佐結びで大物に備える。

 誘いに乗る魚。オキアミ餌が海底をゆっくり泳ぎ、魚に食う間を与えるイメージで誘いを掛ける。

 餌を吸って、違和感を覚えると即座に吐き出す。この餌を吸った時に出る当たりを捉えることが1匹につながる。大物ほど当たりは小さい。竿先に神経を集中して、スッと出た当たりに即合わせを入れることだ。その一方で居食いもある。マメなタナの取り直しでそれを察知でき、良い誘いにもなる。

 また潮の速さでタナが微妙に変化する。この日、たいぞう丸では「タナを取り直した時にグン!」――町田市の田口智樹さん(50=会社員)が52センチを上げるなど3人が50センチ超級をゲット。共にタナは底上50センチ。底潮が効いていたため、低め狙いが功を奏した感じ。潮が緩い時のタナはハリスの半分が目安。しかし、速い時は仕掛けが浮き上がりがち。タナを下げたり、先バリの30センチ上にガン玉(1〜2B)を付けると効果を呼ぶ。

 <海底小突いて煙幕誘いで良型>腰越・飯岡丸は誘いを重視。「当たりが出ない時は、海底をオモリで数回小突いてね」と三浦公士船長。できた煙幕に魚が寄る傾向で、各所で竿が立つ。藤沢市の中野学さん(64=自営業)は、誘いがハマって丸々と太った良型を手にしてご満悦だった。

 ▼釣況 葉山・たいぞう丸=(電)046(875)1932、腰越・飯岡丸=(電)0467(31)1560、茅ケ崎・沖右衛門丸=(電)0467(82)3315、平塚・庄三郎丸=(電)0463(21)1012=他、東京湾など各地から乗合出船中。

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