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ヤリイカ、追い乗り5匹 シャクリにはメリハリ大事

[ 2017年11月12日 07:35 ]

5匹掛けに有馬さんはニッコリ
Photo By スポニチ

 【真説フィッシング】各地でヤリイカが好釣。相模湾西部に位置する真鶴港・国敏丸が狙う真鶴沖でも、平均20〜30匹と順調に釣れている。中型サイズ主体だが、食べるにはちょうど良い大きさ。身が厚くふっくら、そして軟らかくおいしい! (芝 真也)

 「平均20〜30匹。トップが50匹以上釣る日もありました。シャクったら必ず止めて触りを見る。メリハリをつけることが大事です」と露木正敏船長。午前6時に釣り人9人を乗せて出船。ポイントは真鶴沖と南沖の2カ所を状況によって攻めている。当日は航程約20分。ここのところ模様が良い真鶴沖の水深150〜200メートルを狙った。

 仕掛けは、プラヅノ11センチ、5〜7本のブランコ式。ブルー、ピンク、ケイムラの基本カラーをベースに、グリーンや赤などを交ぜてみても面白い。また、定番の赤白スッテを1本入れておくのも有効。状況によっては、スッテばかりに乗ることもある。それと、サバが邪魔をして、仕掛けが落ちないような時のために直結仕掛けの用意もしておけば万全だ。オモリは120号。

 船長は、イカの反応を見つけて投入合図を出すので、着底直後に乗りが訪れやすいイカ釣りでは、最初の投入は大切。トラブルがないように、釣り座周りを整頓しておく。オモリが底に着いたら、すぐに糸フケを取り、この時点で乗っていることがよくあるので、竿先の変化に注意して見ていると「ツンツン」竿先に当たり。竿を立てて乗りを確認したら、中速で巻き上げ、ヤリイカゲット。筆者にうれしい1匹目。

 左舷トモから竿を出す藤沢市の有馬博司さん(56=自営業)は、5匹掛けに「着底してすぐに当たり。誘いながら上げてくるとズンズン重くなり、5〜6メートル巻き上げてくる間に追い乗りしてきましたよ」とニッコリ。

 着底直後に乗っていなければ、スーッと目上の高さまで誘い、ピタッと止めて触りを見る。これを繰り返して探っていくが、ヤリイカは状況によって浮くので、かなり上の方で乗ってくることがある。そのため船長から特に指示がない場合は、10メートルぐらい上まで探ってみること。当日も7〜8メートル上で乗ってくる流しがあった。

 右舷胴の間から懸命に誘い竿を振っていた南足柄市の鈴木琢磨君(12=小6)はイサキ釣りが得意。お父さんの謙二さん(43=会社員)と一緒に乗船。よく一緒に釣りへ出掛けるそうで「イカ釣りは初めて。乗った時がうれしいです。シャクリ続けるのは疲れるけど楽しいです」とアメ色に輝くヤリイカに大喜び。これから、冬に向かってヤリイカのサイズは大きくなってくる。群れも固まりだすので数釣りの期待も大。春まで楽しめる。

 プラヅノはできるかぎり新品を使うようにしたい。ツノが汚れていたり、細かい傷で表面が曇っていたり、そうなると乗りが悪くなる。また、使い古しのツノは、カンナが傷んでいるかも…。ハリ先が鈍っていると、乗り(掛かり)が悪く、当たりがあっても乗らない原因になる。ハリ先の点検はマメにして、必要ならツノ交換をしよう。

 当たりが訪れなかったら、50メートルぐらい一気に巻き上げ、再び落とし直す(巻き落とし)は有効。仕掛けが新しいポイントに入ることで、乗ってくることがある。周りで釣れているのに、自分だけ当たりがないような時は、仕掛けがイカの反応から外れているかもしれないので、巻き落とししてみよう。当たりが訪れることがある。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、真鶴港・国敏丸=(電)0465(68)2800。出船は午前6時。乗合料金9000円(氷付き)。投入器完備。

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