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「みんなで遊ぼうフィッシング祭り」 初ルアーで感涙1匹

[ 2017年11月10日 08:00 ]

初めてのルアー・キャスティングに挑戦する女の子
Photo By スポニチ

 【釣りバッカ天国】釣り人気の消長を心配する釣り界に光明を与えるイベントがある。毎年、この時季に行われ、1万人超を集める「みんなで遊ぼうフィッシング祭り」で、このほど埼玉県越谷市の「しらこばと水上公園」で開催。筆者もルアー釣り教室の講師として参加した。 (スポニチAPC 若林 茂)

 午前8時30分の開門直前、正門ゲートに並んだ入場者は1000人超。最前列の自称「特に名を秘す」さん(25)は横浜線小机駅から一番電車でやって来たという。

 「昨年、買いたかったものをタッチの差で逃した」からだ。

 出展79社のバーゲン商品が狙いという。開門と同時に脱兎(だっと)のごとく疾走する姿は、正月、西宮神社の本殿に殺到する“福男”そのものだった。

 釣り界で「プールフィッシング」が市民権を得て10年以上。この催しも今回で11回目を数えるが、入場者は天候に恵まれなかった4回目を除いてすべて1万人超えの盛況が続いている。人気の要因は「誰でも(激安で釣りに)参加できる」こと。そのジャンルはニジマスの「餌釣り」に始まって「ルアー釣り」「フライフィッシング」から「つかみ捕り」さらに「金魚釣り」も。

 また、ルアーやフライは釣り教室やセミナー、他に有名プロのトークショーやチャリティー・オークション、と盛りだくさん。もちろん、前述の釣り具やウエアの販売、そして数十軒が出店するグルメの楽しみもある。

 「はじめてのルアー釣り教室」は筆者が所属する「NPO法人バーブレスフック普及協会」とバリバス((株)モーリス)の担当。任務はインストラクターで1回15人ずつ50分を計5回。その間に周辺取材も、と重労働だったが、初めてのルアー、初めての1匹に「やりましたっ」と涙する女の子に、思わずもらい泣き。忘れていた「釣りっていいな」にジーン。

 主催の日本釣振興会埼玉県支部によると、この日の入場者は1万3681人。過去最多だった昨年の1万5317人に及ばなかったのをどう考えるのか。

 「釣りは、まだまだ元気」が実感だが。

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