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ヒラメ 徹底的に攻めろ!当たり多くビギナーも楽しめる

[ 2017年11月8日 07:32 ]

3キロの良型を釣り上げた並木さん
Photo By スポニチ

 【永井裕策名人のステップアップ理論】1日、茨城県鹿嶋沖のヒラメが解禁。冬に備えて荒食いのシーズンを迎える。鹿嶋・豊丸も解禁からまずまずの出足で楽しませている。(スポニチAPC 永井 裕策)

 「今年のヒラメは昨年と比べるとちょっとサイズが小さいですが、当たりが多いので、ビギナーも楽しめます」と話すのは豊丸の出頭洋幸船長だ。

 まだ水温が20度と例年より3度ほど高い。本格化するのはこれからだろう。イワシの群れも南下しているようで、群れが接岸すれば、それを追ってヒラメも入ってくる。

 ポイントは、鹿嶋沖水深25〜38メートル前後。解禁初日は何人かは5〜6匹で、サイズは2・5キロ頭で中・小型が多かったがオデコはなかった。

 豊丸は、潮の流れ方や天候によって、通常の潮流しで狙う場合と横流しで狙う場合がある。

 潮流しでは、道糸が真っすぐ海中に入る。仕掛けが着底したら50センチから1メートル底を切り当たりを待つ。小まめにタナを取り直し、底付近にイワシを泳がせる。

 取材当日は適度に風があり、横流しでの釣りが展開した。この場合は注意が必要。船体に風を受けて流すので風下側の釣り座では仕掛けが内側に入る。風によっては仕掛けが浮いてしまう、オモリを重くして底をキープする。あまり浮くようなら仕掛けを回収して投入し直す。

 風上側の釣り座では、仕掛けは前方に入るので、この時にオモリがトントンと底を叩くようなところまで道糸を出して仕掛けを海底付近でキープする。

 当たりがあったら即合わせやビックリ合わせは禁物。竿を手に持ちそのままにしてガツガツガツときたら、竿を立ててハリ掛かりさせる。横流しなので、当たりも片寄らないで、平均して当たりがある。

 右舷トモ側では、相模原市の田中昭宏さん(44=会社員)が3キロオーバーを釣り上げ「掛けた時の引き味は最高に楽しいです。これから大型を狙います」とうれしそう。

 左舷トモ側ではさいたま市の並木嘉久さん(59=会社員)が3キロ級に「やりました。だいぶ身が厚くなってきたので食べるのが楽しみです」と話していた。

 釣果は、船中で1〜7匹で、3キロクラスが2匹交じり、オデコはなかった。

 ◇永井の理論

 ヒラメ釣りでは、一番大事なのが、餌の付け方。手を海水につけて、イワシの目を優しく隠し、親バリは、イワシの鼻掛けや上顎に刺して、孫バリがシングルの場合は、肛門から刺し入れ、尻尾付近の硬い部分に出す。

 トリプルフックの場合は、尻尾付近の硬い部分に刺す。

 イワシのウロコを落とさないようにハリを付けたら弱らせないように投入する。

 餌は死んだイワシも活用しよう。生きたイワシは十分、船に積んであるが、無駄使いは禁物だ。餌の数にも限りがある。死んだり弱ったイワシは大事にとっておこう。生きイワシがなくなった時、横流しの場合はトローリング状態になるため、死んだイワシでも食ってくることがある。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、鹿嶋・豊丸=(電)0299(69)3319。集合は午前4時半。乗合料金1万2500円(氷・餌付き)。

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