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諏訪湖 ドーム船で熱いぜワカサギ561匹!水温低下で今後さらに期待

[ 2017年11月7日 07:39 ]

瀬下さんは5匹掛けに会心の笑顔。ミニダンスのような竿置き、それに足元のオケも自作のもの 
Photo By スポニチ

 【ココが一番!】長野県の諏訪湖に浮かぶワカサギ釣りのドーム船が活気づいてきた。良型中心に釣れているのだ。8〜9センチがアベレージサイズで暴れっぷりも最高。数も上り調子で日によっては1000匹近い人も…。餌は紅サシ、赤虫。餌の早めの交換そして誘い――これが決め手だ。 (スポニチAPC 山本 有道)

 昨年夏に“酸欠”で大量に死んでしまったワカサギ。その影響が残らなければいいがと心配されたが、電話に出た民宿みなとの中沢滋専務=写真=の言葉で消し飛んだ。「爆釣へのスイッチが入った感じ。ぜひ遊びに!」。というわけでおっとり刀で諏訪湖へ。

 朝の冷え込みは厳しくなったが、ドーム船の中はストーブがつけられ暖かい。釣り場は近く用意も整わないうちに到着、スタートとなった。水深は5メートル近いが釣れているタナは水面から2〜3メートルのところ。諏訪湖にはまだユスリカが飛んでいて、こんな時は宙層が狙いとなるとか。まずは3メートルまで仕掛けを下ろし誘いを掛けるとプルプルッ。最初から飛びついてきた。先調子のやや硬めの竿だが手応え十分。浅いだけに横にも走る。現れたのは8センチと9センチの良型2匹。暴れるわけだ。

 「おっ、5匹!」の声の方を見ると浦安市の瀬下義美さん(65)が1匹ずつ器用に指で外している。前日は1000匹オーバーの入れ食いだったそうでこの日も快調。ワカサギ歴50年。竿を置くたたき台をはじめ、体が疲れないように工夫を凝らした道具に囲まれている。これらは全部自分で作ったもの。ワカサギ好きの釣り人はアイデアマンが多い。「ワカサギ釣りも合わせのタイミングなど釣れるパターンが毎日違う。そこが一番面白いところですね」。多点掛けも何度かあったが、必ず1匹、2匹を繰り返しオケの中はワカサギがひしめき合っていた。

 群れがドーム船の下を通れば釣れ、去れば沈黙の時間が訪れるのがこの釣り。だがこの日はポツポツと釣れ続き、紅サシの早めの交換、食い込みをよくするための半切りなど忙しかったが、良型の引きの良さが心地よかった。

 釣果は瀬下さんの5〜11センチが561匹でトップ。300匹前後の人が多かった。これからの時期、水温も低下し、ワカサギも底周辺に集まってくる。そうなればもっと釣りやすく数も伸びるに違いない。

 【釣り人掲示板】静岡市清水の山本釣船店をホームグラウンドにするかかり釣りのクラブ「讃友会」(青木保会長)の例会がこのほど開かれた。あいにくの雨に見舞われたが、そこはクロダイ大好きな人たち。抽選で決まったポイントに向け出発。私もゲスト参加。静岡市の古谷学さん(52=会社員)と一緒に貯木場で狙った。

 ここでは最近50センチオーバーが2匹釣れたとのことで気合が入る。だがゴンズイが邪魔をし、ダンゴは竿下、付け餌を投げても効果なし。また餌のコーンや生サナギまで食べてしまう。古谷さんは早い時間にゴンズイ、ヘダイ、マアジ、ボラ、ヒラメと外道の“五目”達成?クロダイへの道は遠かったが、やっと手にしたのは25センチのキビレ。私にもそれらしき当たりがあったがこれは20センチに満たないクロダイ。

 タイムアップとなり山本桟橋に戻ると大型は出ていなかったが、沼津市の黒川洋次さん(55=会社員)が39センチのクロダイ。生サナギにヒットしたとのことだった。

 清水ではこれからが大型のシーズン。50センチオーバーの“年なし”に注目したい。

 ◆例会成績(20センチ以上のクロダイ、キビレの総重量。単位キロ。重複受賞なし)

 (1)江口耕史(川崎市)1・90(2)石井正久(川口市)1・80(3)黒川洋次(沼津市)1・64。

 ▼大型賞 鈴木修(茂原市)33センチ。 (敬称略)

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