【コラム】海外通信員

プレミア好きで英語を学びたい方へおすすめするポッドキャスト番組

[ 2019年11月16日 12:00 ]

 ここ数年、英国内においてフットボール情報をポッドキャストで聴く人々が増えている。ポッドキャストは、スマートフォンやパソコンからストリーミングもしくはダウンロードして利用できるオーディオコンテンツであるが、日本国内ではまだまだYoutubeのように認知度は高くはない。

 一般のファンなどが運営するユーチューブ番組は世界的な人気を獲得しはじめているが、itunesを中心に配信されていたポッドキャスト番組が、「スポティファイ」や「グーグル」の市場参入により大きな広がりを見せてきている。

 これまでにも大手メディアのBBCやガーディアンが無料放送してきたポッドキャスト番組は、一定のリスナーを獲得してきた。そんな中で、ジャーナリストとして長年英国内外で高く評価を受けてきたイアン マッキントッシュ氏と有名司会者のジェームス リチャードソン氏が、Totally Football Showという番組を開設した。2シーズン前に大手メディアから独立したばかりであるが、番組ダウンロード数は3300万回以上と大きな成功を収めている。

 ポッドキャストはラジオ的な要素に非常に存在は近い。人気となっている主な理由としては、視覚がない分だけに、耳を立てて想像力がかきたてられ、日々起きているストーリーに対して自分が密接に感じることができる。司会を務めるジェームス リチャードソン氏は、90年代からイタリアサッカーを専門とした話し手としてオカルト的な人気を博してきた。その後、ガーディアンのFootball Weekly に活躍の場を移した。

 彼のスムーズな進行のもとに、毎週末に行われるフットボールのトピックについてジャーナリストやデータ分析者の専門的な有識者が招かれて行われる議論は、真面目でありながらユーモアに溢れる。またテレビでは扱うことができない些細な出来事を拾い上げることができ、フットボールをより多角的に楽しむことができる。

 番組は週三回アップロードされており、月曜日はプレミアリーグ、火曜日はヨーロッパ各国の情報、木曜日はCLなど平日に行われたゲームや週末に向けたトピックとなっている。ヨーロッパ各国に在住しているジャーナリストが説明するゲームレビュー、移籍情報、チーム分析などの内容の質が高く、その国に住んでこそ得られる情報がタイムリーにリスナーに届けられている。ビジネスパートナーであるジャーナリトのマッキントッシュ氏は地元のビジネス誌に対し、自身が信頼する同志とのビジネス展望を次のように説明をしている。

 「我々は、ポッドキャストが持つ可能性をよくわかっているつもりだ。それを力に変えていきたい。出演者たち自らが番組の株主となることで、よりクリエイティブな操作ができるようになるだろう。フットボールのホームのような存在になりたいと考えている。これまでジャーナリストの仕事といえば、締め切りまでに記事を書き上げれば、それで終わりであった。それらの仕事が積み上げられていくことはなかった。今後はポッドキャストを通じて、オーディオブックも作り上げていきたいとも考えている。」

 日本国内ではまだまだ認知度は高くはないポッドキャスト番組ではあるが、プレミアリーグやヨーロッパのサッカー情報を、英語を通じて学びたい方々へぜひともおすすめしたい番組である。(ロンドン通信員=竹山友陽)

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