菊水丸店主 珍宝堂

芸能界の生き字引・沢田隆治さんが譲ってくださった「てなもんや三度笠」キャンペーン用の三度笠

[ 2021年5月19日 05:30 ]

「てなもんや三度笠」が映画化された際のキャンペーン用の三度笠
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 テレビの黎明(れいめい)期に人気を博した「てなもんや三度笠」の演出、テレビの黄金時代を彩った「花王名人劇場」をプロデュースをなさった沢田隆治さんがお亡くなりになられました。
日本コロムビアから発売のCDアルバム「河内家菊水丸の河内音頭秘蔵コレクション①~⑩」のスーパーバイザーを務めて頂いた関係で、3カ月に一度くらいは電話でおしゃべりをさせてもらっていたので、まことに驚いた次第です。

 私の携帯には、1月5日午後9時47分の着信履歴が残っています。2時間以上の対話の末、沢田さんのバッテリー切れで終わったと記憶します。この後、私が春頃にかけてしゃべった時には「いま、元吉本新喜劇のルーキー新一の本を書いている」と仰っていました。演芸、演劇だけではなく、浪曲、河内音頭にも精通なさっていたので、分からないことがあると電話をかければ何でも教えてくださった生き字引の他界。大きな喪失感がございます。

 沢田さんはコレクターである私に沢山の資料を譲ってくださりました。中でも「てなもんや三度笠」が映画化された際のキャンペーン用の三度笠。藤田まこと、白木みのるの両師匠のサイン入り。これは珍宝です。合掌。(河内家菊水丸)

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