菊水丸店主 珍宝堂

“親子2代で東京五輪”目指す横綱・白鵬関

[ 2020年4月15日 05:30 ]

所蔵する「毎日グラフ臨時増刊 オリンピック1967東京」を手に横綱・白鵬関(右)とポーズ
Photo By 提供写真

 2月下旬、私が名誉館長を務める奈良県葛城市の相撲館けはや座の「開館30周年記念 土俵全面改修 地鎮祭」に横綱白鵬関がお越しになったことは、以前この連載に書きました。かねて「東京五輪・パラリンピック2020までは現役で…」と公言する白鵬関。1964年(昭39)の東京五輪に、お父さんのジジド・ムンフバトさんがモンゴルのレスリング代表として来日されたので、2度目の東京五輪に何らかの形で関わりたいとの強い思いがあるのでしょう。

 そこで、京都府南山城村の自宅地下資料室に所蔵する「毎日グラフ臨時増刊 オリンピック東京1964」を持参。開会式の入場パレードのグラビアページを広げて、「国旗を持っているのは横綱のお父さんですか?」と尋ねました。すると「えっ、初めて見ます」と視線を落として「うーん…父ではないですねぇ」と、残念そうに仰いました。ジジドさんなれば「これは私の父です。白鵬」と書いてもらおうと思っていただけに、こちらも珍宝を逃して残念でした。

 開催が延期になったことで、現役生活も1年延びたのでしょうか?(河内家菊水丸)

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