菊水丸店主 珍宝堂

河内家菊水丸、喜納昌吉と四半世紀ぶり共演 父が師匠でロックとの融合にシンパシー…当時から意気投合

[ 2023年12月20日 11:00 ]

11月24日、昨日昌吉さん(左)と共演させてもらいました!
Photo By 提供写真

 【菊水丸店主 珍宝堂】先月24日、クールジャパンパーク大阪TTホールで開催された「和楽器の響き」で、約25年ぶりに沖縄音楽の第一人者、喜納昌吉さんと共演させていただきました。

 “沖縄民謡の名人”喜納昌永師匠を父に持ち、幼い頃から三線を弾きこなした喜納さん。在留米軍による辛苦を味わう一方で、基地から聴こえてきたザ・ベンチャーズのサウンドに刺激を受けて、沖縄民謡と洋楽の融合を思いつき、沖縄音楽を確立させた功労者。ヒット曲「ハイサイおじさん」は、春夏の甲子園での沖縄代表校の応援歌。志村けんさんの「変なおじさん」の原曲でもあります。

 私も父が師匠で、伝統河内音頭とロックやレゲエとの融合を試みてきましたので、今から33年前に出会った直後から意気投合。世界中のミュージシャンが愛唱する喜納さんの「花」を公式にカバーさせていただきました。

 この曲は1964年(昭39)の東京オリンピックで、各国選手団が整列する開会式とは対照的に、国を超えた選手同士が肩を組み、入り乱れての閉会式で「泣いています、笑っています」と伝えたテレビのアナウンサーの言葉に感動した喜納さんが作った名曲。当時16歳。天才ですなあ。

 ルーツ・ミュージックの大先輩との四半世紀ぶりの共演では、平和への願いを込めて♪泣きなさ~い 笑いなさ~い…と、その「花」をデュエットさせてもらいました。 (河内家菊水丸)

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