菊水丸店主 珍宝堂

西岡恭蔵さんの永ちゃんへの歌詞提供曲「A DAY」弾き語りに感動! その52日後に自ら命絶たれるとは

[ 2021年11月3日 05:30 ]

1999年、MBSラジオ「冬眠返上菊水丸」で矢沢永吉に提供した「A DAY」を歌う西岡恭蔵さん(右)
Photo By 提供写真

 高校時代から矢沢永吉さんの初期のアルバムを愛聴していた私はバラードの「A DAY」が大好きでした。

 20歳の時に、レゲエ河内音頭をひっさげて学園祭ヘ出演すると、名曲「プカプカ」を歌う関西フォーク出身の西岡恭蔵さんとご一緒する機会がありました。その時に「A DAY」の歌詞カードに、「作詞西岡恭蔵」とクレジットされているのを思い出したのです。

 以後、お目にかかるたびに、私が受け持つラジオで「A DAY」を歌って頂きたいとお願いするも、矢沢さんに提供した曲はライブでも歌ったことはない…との理由で断られ続けたのです。

 ところが急に「菊水丸さんはずっと言ってくれているので」と出演を承諾する連絡をいただきビックリ。1999年(平11)年2月10日、MBSラジオ「冬眠返上菊水丸」で「矢沢の曲を歌うのは、最初で最後になると思います」とおっしゃり、ギターを弾きながら「A DAY」をご披露してくださりました。

 感動です。その余韻が残る52日後、西岡さんは自ら命を絶たれました。私はお別れに歌いに来てくれはったと今でも思っています。

 4日、小学館から発売となる、中部博著「プカプカ 西岡恭蔵伝」400~403ページには、その辺りの経緯が詳しく書かれています。(河内家菊水丸)

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