菊水丸店主 珍宝堂

佐伯祐三画伯の「郵便配達夫」を鑑賞 名画を堪能するも珍宝誕生はならず…?

[ 2022年4月20日 05:30 ]

大阪中之島美術館で佐伯祐三画伯の「郵便配達夫」をじっくり鑑賞できました
Photo By スポニチ

 少し前のことになりますが、大阪中之島美術館開館記念「超コレクション展―99のものがたり―」にご招待をいただき、行ってまいりました。何といってもお目当ては、大阪に生まれて東京で学んだ後に、パリで花開いた佐伯祐三画伯が描かれた「郵便配達夫」を見ることです。

 30歳で亡くなる画伯が病に伏していた時に、アトリエを訪れた郵便配達夫を描いたこの作品は室内の人物画。パリの街並みや裏通りを描いた佐伯作品が多い中、外に出ることができなくなった画家としての最晩年の執念を感じた次第です。

 帰りがけに「来場記念のスタンプコーナーはどこですか?」と聞くと「ございません」とのお返事。私は、佐伯作品の「テラスの広告」が切手になった「近代美術シリーズ第12集」の発行当日の消印が押された特別封筒“初日カバー”を持参していました。まさか本物を見られるとは思っていなかった郵便配達夫のイラストのところに、大阪中之島美術館のスタンプを押したかったのです。館長さん、ぜひとも作ってくださいませ。(河内家菊水丸)

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る