菊水丸店主 珍宝堂

先々代片男波嶽太郎親方とガダルカナル島の思い出

[ 2022年8月17日 05:30 ]

元関脇玉乃海の先々代片男波嶽太郎親方が幕内全勝優勝
Photo By 提供写真

 今年は、太平洋戦争でのガダルカナル島の戦いから80年。先日、日米の高官が出席する慰霊式のニュースが流れていたので、戦後50年を迎えた1995年の6月10~17日、ガダルカナル島で慰霊の河内音頭を披露したことを思い出しました。

 75年の大相撲春場所、大阪府八尾市に片男波部屋が宿舎を構えたので家の近所の稽古場へ日参。そのうちに元関脇玉乃海の先々代片男波嶽太郎親方と顔なじみとなり、お亡くなりになるまでかわいがって頂きました。親方は「戦争でガダルカナルへ行って飛行場を作っていたんだ。ジャングルでマラリアにかかったけど、戦友が眠るガダルカナルへもう一度行きたい」とよくおっしゃっていました。

 そこで、再びガダルカナルの土を踏まずに亡くなった親方の女将(おかみ)さんから幕内全勝優勝時の写真を預かり、アンダーソン飛行場に立ったのです。現地では飛行場の記念切手が発売されていました。合掌。(河内家菊水丸)

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