菊水丸店主 珍宝堂

消毒液として代用したアルコール度数の高いお酒

[ 2020年6月3日 05:30 ]

湾岸戦争開戦45日前のイラク・バグダッド公演の際に入手したARAK
Photo By 提供写真

 6月ですなぁ。河内音頭取りである私は、本来であれば盆踊りツアーの出陣式パーティーにて、観光大使を務める奈良県葛城市の梅乃宿酒造さんからご寄贈の樽酒を前に、盛大な鏡開きを行うところですが、冬眠延長のステイホーム中であります。

 とはいえ、感染症対策の準備だけは整えているのですが、消毒液が入手困難。そんな折、アルコール度数の高い酒が代用できるとのニュースに、湾岸戦争開戦45日前のイラク・バグダッド公演の際に入手した空飛ぶじゅうたんが描かれ、度数が96%くらいに見えるARAKを、30年の時を経て開封することを決断。しかし、度数は45%でした。内心、良かったかなぁ…。

 次に、イタリア・シシリー島公演でマフィアが経営する料理店でもらったFICHERA。火山が爆発する絵が迫力満点。こちらは70%。大切なコレクションを使おうとした時に、厚生労働省が60%台の高濃度エタノールを除菌や消毒液の代替として認めたことを受け、梅乃宿酒造さんから高アルコールの消毒液の差し入れが届きました。高いお酒を売るよりも、儲けは二の次にして、社会貢献に老舗の酒造会社が乗り出したことに感動。1本は、コロナ終息の折の珍宝用に保管しておきます。(河内家菊水丸)

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