菊水丸店主 珍宝堂

ギャラ+αでいただいた珍サイン

[ 2021年1月20日 05:30 ]

サインをいただく経緯のレアさで、珍宝入りです
Photo By 提供写真

 新型コロナウイルス感染拡大の中、注目を集める小説が小松左京さんの「復活の日」。生物化学兵器として開発された新種の細菌は、ちょっとした偶発事故からでも、人類を死の淵に陥れる…というストーリーを、前回のオリンピックが開催された1964年(昭39)、高度経済成長期の真っただ中に発表されていたことに驚きます。そして、今回のパンデミックのウイルスが自然界での事象であることを切に祈るばかりです。

 ちなみに「復活の日」の単行本のサインには物語がございます。それは、1992年(平4)8月29日、和歌山城砂の丸址で開催の「紀州WAKAYAMA 吉宗まつり」。小松先生が株主を務める、ぷろっとちーむスペースの構成演出・川上勝さんから河内音頭の実演披露の依頼を頂き「ギャランティは、なんぼ高くても結構ですが(笑い)、足りない分は私が所有する先生の本にサインを書いてもらえるならば」との条件で引き受けたのです。

 小松先生も、こんな背景での著書ヘのサインはこれ一冊でありましょう。まさに珍宝なり。(河内家菊水丸)

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