菊水丸店主 珍宝堂

「どうも」と「よーっ」 歴史的なBI砲の再会に遭遇 アントニオ猪木さん引退前の歴史的瞬間でした

[ 2022年10月19日 05:30 ]

対談中に、馬場さんを気にするアントニオ猪木さん
Photo By 提供写真

 前回に引き続きまして、アントニオ猪木さんの珍宝ですが、品物ではなく、書き残しておきたい思い出話でございます。

 レスラーとしての引退試合を1カ月後に控えた1998年(平10)3月4日、猪木さんと雑誌で対談を行うことになり、お約束の夕方5時の20分前に、東京都港区虎ノ門のホテルオークラへ到着しました。

 指定されたカフェレストラン「カメリア」に入ると、何とそこにジャイアント馬場さんがおられたのです。しかし、食事を終えられ、今にも席を立とうとしてはるので、早く来てくれ猪木さん…と祈る思いでした。

 そして、定刻ギリギリに燃える闘魂が登場。「馬場さんがおられますよ」と耳打ちすると、驚きながら「どうも!」と満面の笑みを浮かべて席に出向かれたのです。馬場さんも驚いた様子で「よーっ」。「どうも」と「よーっ」だけの馬場&猪木のBI砲の会話。何とも言えない2人だけの優しい雰囲気でした。

 雑誌のカメラマンも、圧倒されてシャッターを押せなかったようです。対談中も馬場さんを気にする猪木さん。終了後の記念撮影は、馬場さんとのタッグ時代の極め技、コブラツイスト。引退前の遭遇は歴史的瞬間でした。(河内家菊水丸)

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