「3分間待つのだぞ！」　仁鶴師匠がCMでささやき、大流行した名ゼリフのサイン入りボンカレー

笑福亭仁鶴師匠に「３分間待つのだぞ！」というCMの名ゼリフを書いていただいたボンカレーのパッケージ
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　前回に引き続き、笑福亭仁鶴師匠をしのんでの珍宝のご披露でございます。　

　現在58歳の私にとって、少年時代の強烈な思い出は、レトルトカレーの元祖、大塚のボンカレーの登場です。仁鶴師匠が出演するテレビコマーシャルで、沸騰するお湯の中にと袋を入れて、出来上がるまでのセリフ「3分間待つのだぞ！」は、友達同士で「ちょっと待って」という時にも「3分間待つのだぞ！」と仁鶴師の口調で言うてたくらいに、ようはやりました。

　今から20年ほど前、楽屋でその懐かしのパッケージにサインをお願いしたのです。もちろん「3分間待つのだぞ！」の文言入り。

　コマーシャルキャラクターのご本人に、キャッチフレーズを商品へと書いてもらう手法は私の考案。「ここにサインするのは菊水丸君が初めてや」と仰ったので、「今後、私のまねをする人から頼まれても、絶対に書かないで下さい」と申し上げると「わかった、わかった」と優しく笑っておられたお顔は、今でもはっきりと覚えています。合掌。（河内家菊水丸）