金子恵美氏 首相秘書官スピード更迭の裏事情を解説「総理は“まず釈明だ”と言っていたらしいけど」

[ 2023年2月7日 21:29 ]

金子恵美が「ヘルシーでおいしいカレーです」

 元衆院議員の金子恵美氏(44)が7日、TOKYO MX「バラいろダンディ」(月~金曜後8・30)に生出演し、岸田文雄首相の前秘書官が同性婚や性的少数者(LGBT)への差別発言で更迭された一連の問題について私見を語った。

 首相秘書官を務めていた荒井勝喜氏は3日夜、LGBTなど性的少数者や同性婚のあり方などをめぐり「隣に住んでいたら嫌だ。見るのも嫌だ」と記者団にコメント。荒井氏は「誤解を与えるような表現で大変、申し訳ない。撤回する」と述べたが、首相は4日、「言語道断の発言」とし、荒井氏の辞意を受けての更迭を決めた。

 金子氏は、荒井氏の発言について「一発アウトだと思う」と自身の見解を述べた上で、「総理ご自身は“まず釈明だ”と言っていたらしいんですけど、即“これは更迭です”と周りが言ったことで、すぐに決断した」と解説。岸田首相の様子見スタンスに、周囲が待ったをかける形でスピード更迭に至ったという。

 荒井氏の発言の発端は、1日の衆院予算委員会で岸田首相が同性婚について「全ての国民にとっても家族観や価値観、社会が変わってしまう課題」と発言したこと。金子氏は「岸田さんがこうした、“社会が変わっていく”って、自民党の中の保守色を持つ人たちの考え方ですけど、(保守派に)だいぶ配慮している気がして、正直驚きました」と率直な感想を口にした。

 自身も保守だという金子氏だが、あえて保守派に提言した。「伝統的な家族観、家庭観というものにこだわりすぎて、この国に住んでいることがつらい、生まれてこなければよかった、他の国に行きたいという人がいたとして、それをよしとするのかということを、保守のそこにこだわっている人たちに考えてもらいたい」。少子化対策が国家的な課題となっている中、さらなる人口流出につながりかねない事態に警鐘を鳴らした。

 また「時代に合わせて変革してきたのが真の保守」と持論を語った上で、「社会全体に認めていくことを率先してやるべき保守の人たちが、個人の自由や尊厳と、伝統とどっちを守るべきかが分からなくなっている気がして。保守の方々もそこを考えてもらいたい」と訴えた。

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