強制送還の容疑者2人　機内の様子を「ゴゴスマ」伝える　「今村容疑者は少し笑みを浮かべ…」

　TBS系「ゴゴスマ～GO　GO！smile～」が7日、放送され、日本の広域強盗事件を指示した疑いでフィリピンの収容所から日本に強制送還された今村磨人（38）、藤田聖也（38）両容疑者が送還される航空機内の様子を伝えた。

　両容疑者は今回、別の特殊詐欺事件に絡む窃盗容疑で、送還中の機内で逮捕された。警察は特殊詐欺の容疑を固めた後、強盗事件について調べを進めるとみられる。

　両容疑者を乗せた航空機はこの日午後、成田空港に到着。機内には寺川祐介記者が同乗しており、その様子を伝えた。2人は一般の乗客とは別の導線を通って機内へ。機内では最後方中央の3人席の中央に今村容疑者が、その前の列の中央に藤田容疑者が、それぞれ周囲を捜査員に囲まれるような形で座ったという。周囲には一般客から見えないようにするためか、緑のカーテンがかけられたと伝えた。

　離陸から1時間あまりたった後、機長から客室乗務員に電話があり、乗務員がカーテン内の捜査員に何かを報告。その後、両容疑者が逮捕されたことが記者に伝えられたという。

　逮捕後には食事を出される場面も。メニューはフィリピン風の角煮ご飯のようなものだったが、寺川記者は「ちょっと普通のと出ているのが違ったのが、熱い飲み物、みそ汁やコーヒーなどは出さなかった。つまようじも出していない。スプーンやフォークは普通の金属なんですけど、プラスチックの物に替えたそうです」と報告した。

　着陸の直前にカーテンが開き、両容疑者の表情が見えた瞬間があったという。「前に座っていた藤田容疑者は全く動かずに、ずっと前を向いたまま、だけど目だけがこちらをにらむような形でこちらを見ていました。今村容疑者はペットボトルの水を飲んだり、隣の捜査員と話したりしていたんですが、少し笑みを浮かべる形でこちらをにらんでいた」と説明した。

　様子を聞いた鈴木紗理奈は「何かそういう状況に慣れているというのか、動じないというか」と、驚きを口にしていた。