CSNYのクロスビー氏が死去 81歳 70年代のフォーク・ロック界を象徴するミュージシャン

[ 2023年1月20日 11:38 ]

81歳で死去したデビッド・クロスビー氏(AP)
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 フォーク・ロック界における有名ミュージシャンのグループとして結成され、1968年から1970年代にかけて活躍した「クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング(CSNY)」の創設メンバーだったデビッド・クロスビー氏が11日に死去。ニューヨーク・タイムズが親族の情報として伝え、AP通信なども報じているもので81歳だった。死因は明らかにされていないが、同氏は70年代に心臓手術を受けたばかりでなく糖尿病や薬物乱用で健康面には問題を抱えており、1994年には肝移植手術を受けていた。

 ロサンゼルス出身で、1964年結成のロックバンド「バーズ(BYRDS)」を67年に脱退したクロスビー氏は別のバンドにいたスティーブン・スティルス(78)とグラハム・ナッシュ(80)とともに音楽活動を開始し、69年にデビュー・アルバムをリリース。その後、すでにソロ活動をしていたニール・ヤング(77)がギタリストとして加わった。

 1970年にはアルバム「デジャ・ヴ」が大ヒット。しかしメンバーと対立したヤングがこのグループに在籍にしたのは1年ほどで、4人でさらに2枚のアルバムを出しているものの、バンド名(CSNY)から「Y」がなくなるケースの方が多かった。

 クロスビー氏の父は映画「真昼の決闘」などハリウッドで多くの作品を手がけた撮影監督で、1930年にアカデミー撮影賞を受賞しているフロイド・クロスビー氏。私生活では1987年に長年交際していた女性と結婚して1児をもうけ、別の女性との間にも1人、さらに2000年になって2人の子どもがいたことが明らかになっている。

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