辛坊治郎氏 かつて連載持った週刊朝日の休刊に思い「週刊朝日の記録を作ったんですよ」

[ 2023年1月19日 17:09 ]

辛坊治郎
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 キャスター辛坊治郎氏(66)が19日、ニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)に生出演し、休刊が発表された「週刊朝日」との関わりについて語った。

 朝日新聞出版はこの日、同誌を今年5月末で休刊することを公式サイトで発表。昨年12月の平均発行部数は7万4000部余りで業績も堅調というが、「週刊誌市場の販売部数・広告費が縮小するなか、今後はウェブのニュースサイトAERA dot.や書籍部門に、より一層注力していく判断をしました」と休刊の理由を説明した。

 1922年に創刊され、日本最古の総合週刊誌でもある同誌について、辛坊氏は「新聞社系の週刊誌の雄で、かつて100万部を誇ったこともあった」と説明した。

 辛坊氏とも縁のある媒体だという。「読売テレビを辞めて、最初に自由に仕事できるようになった時に、一番最初に仕事が来たのが週刊朝日の連載コラム。つらくてね。毎週、見開き2ページで2000字くらいなんですけど、毎週2000字のコラムを書くのは、結構大変だよね?」と、夕刊紙で連載を抱える飯田浩司アナウンサーに同意を求めた。

 連載当時は人気コラムだったという。「自慢なんですけど、週刊誌ってどこでも読者アンケートが毎週出るんです。一般に公表されてませんけど、その当時、週刊朝日の記録を作ったんですよ。10週連続で読者アンケートNo・1っていう」と、自画自賛した。

 連載は2013年、辛坊氏がヨットでの太平洋横断に挑戦することをきっかけに休止に。「“帰ってきたら復帰するから”と言ったけど、あんなこと(海難事故)になってしまって。“帰ってきたら復帰しろ”という声も掛からなかったんで、しんどかったというのもあるから、そのまま黙ってやめようと思って、やめちゃった」とぶっちゃけていた。

 また辛坊氏は、「あのころの私の記憶で言うと、20万部くらいはありました。だいぶ低迷はしていたけど、ピーク時の100万部に比べれば低迷していたものの、あれが2013年だから、9年くらい前に20万部くらいはあったんですよ」と、記憶をたどって推測。「それがこの10年ほどで今7万部?半分以下です。週刊朝日だけじゃないです。どこもそうです」と、出版界の苦境を説明した。

 ネット時代で生活様式も激変した。「この10年くらいでこの業界、様変わりです。テレビもそうだよね。この10年くらいで、インターネット広告費が全部の媒体の中でトップになっちゃったので、世の中の景色がこの10年くらいで激変したことはたくさんあるから、という気がします」と、時代の移ろいを痛感していた。

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2023年1月19日のニュース