田中健　デビュー当時に母にプレゼントしようとした30万円を盗まれるも…亡き母の意外な言葉とは？

田中健
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　俳優の田中健（71）が19日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」（月～金曜後1・00）にゲスト出演。デビュー当時の母との思い出を明かした。

　田中は今年で芸能生活50年を迎える。母・キミ江さんは95歳で他界したというが、司会の黒柳徹子が「お母様は決して人を恨んだりなさらない方だったんですって」と話を振ると、「そうなんですね」と回答。「ある時に、まだデビューしてすぐぐらいの時かなあ。初めてお金が入って。じゃあお袋に初めてだけどプレゼントしようと思って。持ってったんですけど、飛行機の中でそれを盗まれたんですよ」との出来事があったとした。

　黒柳が「30万円なんですって、それが」と明かすと、田中は「30万円なんですよ」。黒柳が「飛行機の中でなんか盗まれるの？」と不思議そうに語ると、「寝てたんです。バッグに入れてて。ここ（足元の脇に）置いといたんです。それですっかり寝てて。普通は着陸したら起きるじゃないですか。最後まで寝てたんですね。そういうものなんですね、取られる時って言うのは」と説明した。

　「それで取られちゃって、うち帰って」母に「実は、あなたに持って来ようと思ったんだけど、取られちゃった」と伝えたところ、母は「良かじゃなかね。取った人が喜びゃ良かじゃなかね」と意外な返事をしたという。黒柳が「うわあ、凄いお母様ね」と驚くと、田中は「そうなんですよ。“え？え？え？え？”って。凄いなんかほっとしましたけど。なんかそういうお袋でした。“取られたら、取った人が喜びゃそれで良かじゃなかね”って」としみじみと話した。

　黒柳が「いいお母様ね」と語ると、田中は「いいんですか、それは」と質問。黒柳は「いいじゃありませんか、そんなこと言えないもの普通。どうしてあんたからお金取っちゃうんだろうねってみんな言いますよそういうふうに。それは」と話した。田中は「でもなんか、（プレゼントしたいという）その思いは伝わったみたいな気がしましたね、本当に」と回顧した。黒柳は「ねえ、本当に素敵なお母様だと思う。人を恨まないって。さっき申し上げたけど」と続けた。