あき竹城さん 早慶にファンクラブ…圧倒的な母性 「私には寂しがり屋の男たちが」あねご肌で面倒見抜群

[ 2022年12月21日 04:59 ]

15日に死去していたことが分かったあき竹城さん
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 映画「楢山節考」やドラマ「野々村病院物語」などで知られる女優のあき竹城(あき・たけじょう、本名竹田明子=たけだ・あきこ)さんが15日、大腸がんのため都内の病院で死去した。75歳。山形県出身。葬儀・告別式は近親者のみで済ませた。

 あきさんは、どんなことも笑い飛ばす明るさと、山形弁で親しまれた。肉感的な体を武器にヌードダンサーとしてキャリアを始め、1976年に出演した生番組「独占!男の時間」で広く知られるように。バストをモロ出しで登場したと思えば山形弁でコントを披露。強烈なギャップがお茶の間に衝撃を与えた。

 思い切りの良さは女優でも発揮。特にあきさんが名脇役の地位を確立したのは83年の映画「楢山節考」。世界的にも高い評価を得た同作で、主演緒形拳さん(享年71)の妻役を好演。初夜のシーン撮影では「横から見えると言われたので、前バリを取っちゃいました」。体を張って演じきったが、メガホンを取った今村昌平監督(享年79)は、あきさんの本質を「もっとしたたかだと思ったら、素直で繊細で子供のよう」と語った。

 ヌードダンサー時代には、豊満なスタイルで多くの男性をとりこに。早慶両大に熱烈なファンクラブが結成された。悩みを抱える後輩に活を入れるなど、あねご肌で面倒見もいい。自身も「私には寄ってきて母親に祭り上げられちゃう」と話していた。圧倒的な母性と明るさは多くの人を引き寄せた。 

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