「鎌倉殿の13人」最終回も天然 毒なんの!トキューサ“最強説”ネット爆笑&ぞっこん「愛嬌モンスター」

[ 2022年12月21日 06:00 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」最終回(第48話)。北条時房(瀬戸康史・右から2人目)は呂律が回らなくなり…(C)NHK
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 脚本・三谷幸喜氏(61)と主演・小栗旬(39)がタッグを組み、視聴者に驚きをもたらし続けたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は今月18日、最終回(第48話)を迎え、完結した。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は大河出演8作目にして初主演に挑んだ。

 最終回は「報いの時」。北条義時(小栗)は北条泰時(坂口健太郎)を鎌倉方の総大将に据え、朝廷との“最終決戦”「承久の乱」(1221年、承久3年)に勝利。後鳥羽上皇(尾上松也)を隠岐島へ流罪とした。

 しかし、京の怪しい動きが鎌倉に伝わる。泰時は義時に「都のことは、私が決めます。父上は口出し無用」「新しい世をつくるのは、私です」と宣言した。

 泰時「西の者たちの不満は、私の耳にも入っています。それに関しては、きちんと決まりを作ろうと考えている。やっていいことと、いけないことをはっきりと示す」

 北条時房(瀬戸康史)「いい、とてもいい!今、新しい世が来る音がした」

 泰時「父上が死に物狂いでやってきたことを、無駄にしたくないだけです」

 そして、泰時たちの酒宴。「承久の乱」で負傷した平盛綱(きづき)は無事生還し「私は、いつも誰かに守られているのです」。時房は「いいか、皆。もはや朝廷を頼る世ではない。これからは、武士を中心とした政の形を、長く続くものにする。その中心にいるのが我ら北条なんだ。(呂律が回らない声で)よろしく頼むぞ」と様子がおかしい。

 初(福地桃子)が「さっきから何飲んでるんですか」と尋ねると、時房は「兄上の部屋からそっともらってきた。酒じゃないのかな、これ」「うがいしてきます」。それは、のえ(菊地凛子)が義時に勧めた、京の知り合いが送ってきたという「薬草を煎じたもの」だった。

 SNS上には「トキューサは最後までとトキューサだった。癒やし。天然。和み」「メンタルも蹴鞠も毒耐性までも最強」「新しい世がくる音がするトキューサのセンス…抜群よ!」「義時の悪事の大部分にトキューサも関与してるんだけど、特に恨みを買ってなさそうなの凄くない?最強の愛嬌モンスターだよ」「彼の一番好きなところは、あの兄と優秀な甥に挟まれても、嫉妬したり自分と比較して落ち込んだりしないところ。相手の良さ、発想力を素直にいい!と認める素直さと度量。見ていて気持ちいい。自分もこうありたい」などの声が続出。視聴者の爆笑を誘うとともに、今作随一の“愛されキャラ”に。“トキューサ最強説”も飛び出した。

 義時と政子(小池栄子)による13分の壮絶ラストシーンに、SNS上は放心&号泣。最終回は笑いとシリアス、緊張と緩和を自在に操る三谷大河の極みだった。

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