矢沢永吉無念 150回目武道館当日断念「中途半端な形ではステージには立ちたくないという思い」

[ 2022年12月21日 05:00 ]

矢沢永吉の日本武道館公演の中止を伝える張り紙
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 50周年イヤー中のロック歌手矢沢永吉(73)が20日に予定していた、東京・日本武道館での公演を中止した。喉の不調のため。同所で150回目の節目となるはずだった公演で、無念の当日キャンセルとなった。

 公式サイトで「ボーカルとしての一番大事な喉の不良により、中止とさせていただくことになりました」と報告。毎年恒例の武道館公演は今年は4日間。15日にスタートし、17、18、20日の4公演を予定していた。20日は最終日かつ、150回目。ファンと盛大に祝うタイミングだった。

 喉の不調を訴えたのは18日。公式サイトでは「この2日間、どうにか戻そう、なんとかステージに立とうと、いろいろな治療をし、手を尽くしてきたのですが、本日、矢沢本人が難しいと判断しました」と説明。ライブを第一に活動してきただけに「こういう中途半端な形ではステージには立ちたくないという思いと同時に、本当に悔しい気持ちでいっぱいです」としている。

 50周年イヤーを迎えた矢沢は、19年に新装された国立競技場で初の有観客単独ライブを8月に開催するなど精力的にライブを行ってきた。9月18日には福岡ペイペイドームで公演。大型の台風14号が九州に接近する中で開催したため批判の声も浴びたが、これもファンの期待に応えるためだった。

 今回はそれとは対照的に、100%のライブを見せられないための苦渋の決断となった。ただ、症状は深刻ではないといい、体調を見ながら武道館150回目への仕切り直しを図る。

 ≪多くのファン武道館前で記念撮影≫ライブが行われる予定だった日本武道館の前では多くのファンが記念撮影をした。滋賀県の西村艇兵さん(25)は新幹線に乗る前に公演の中止を知ったというが、「ちょっとでも永ちゃんの応援になるように」と会場に足を運んだ。「このライブで一年を締めくくりたかった」と落胆しつつ「また来年頑張ってほしい」と話した。東京都の中島龍一さん(34)は「武道館は逃げないし、武道館は永ちゃんを待っている」と150回目の武道館公演に向けて、エールを送った。

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