“足の神様”服部天神宮、ご神水をジェイエア社へ

[ 2022年12月21日 15:29 ]

大阪・豊中の服部天神宮で清められたご神水をジェイエア社CAの加藤早紀さん(右)に手渡す同神宮福飛脚・北田雄夫さん
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 サッカー日本代表・堂安律(24=フライブルク)が参拝するなど“足の神様”として知られる大阪・豊中市の服部天神宮で21日、航空会社ジェイエアの機体のランディングギアにかけるご神水の清祓式(きよはらいしき)が営まれた。

 この日午前、同神宮禰宜(ねぎ)の加藤大志さん(32)が菅原道真銅像脇の水を汲み、大分産のひょうたんに入れた約1リットルの清めの水をお祓いし「ジェイエアさんの今年1年の無事に感謝し、来年もいい年でありますように」と祈祷。同神宮の福飛脚・北田雄夫さん(38)が新調した法被姿に鮮やかなオレンジ色の風呂敷にご神水の入ったひょうたんを包んで背負い、大阪空港まで6キロの道のりを50分で走り、ジェイエア社に届けた。滑走路脇の整備場に待機する同社主流のEMBRAER社E190機の前で、北田さんからCAの加藤早紀さんへご神水が授与された。

 通常は1月1日、安全運航を祈念して、同社社長がその年の第1便の飛行機の“足”であるランディングギアにご神水を掛ける儀式が行われる。今年は年末に、感謝の儀式を初公開。元旦にはいつも通り第1便の“足”にご神水が掛けられる。同社・前田恒倫部長(51)は「ランディングギアは飛行機の命綱。なければ離陸できず、問題があれば着陸できない大事なところです」と説明。また、コロナ禍で大阪発着便も半分以下になった時期もあったが、22年はコロナ前の6割まで回復傾向で「完全復活を目指します」と意気込んでいる。

 平安時代に菅原道真が大宰府に向かう途中で足を痛め、服部天神宮に立ち寄って祈念。すぐに足の健康を取り戻したことから、服部天神宮は“足の神様”と崇敬されている。古くは世界の盗塁王福本豊氏(75)や、サッカー界のレジェンド・釜本邦茂氏(78)らも参拝。ガンバ大阪の選手も訪れ、また、フィギュアスケーター・羽生結弦(28)が五輪など大会に出場する際には、ファンが必勝、無事を祈願する絵馬を飾るなどファンの“聖地”の1つとなった。

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2022年12月21日のニュース