王座戦第3局、開始1時間で71手 永瀬王座vs豊島九段…勝てばシリーズ制覇へ先に王手

[ 2022年9月27日 12:24 ]

王座戦第3局に臨んだ豊島将之九段(日本将棋連盟提供)
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 永瀬拓矢王座(30)に豊島将之九段(32)が挑む第70期王座戦5番勝負第3局は27日、京都市の「ウェスティン都ホテル京都」で午前9時対局が始まり、開始1時間で71手指し手が進んだ。戦型は第1局、第2局の千日手局、指し直し局に続く角換わりになった。

 第1局からいずれも後手が勝利し、1勝1敗で迎えた第3局は永瀬が先手。第2局の千日手局も開始1時間で70手進んだが、今回はさらにそれを上回った。

 近年AIの進歩で研究が行き届く序盤。両者織り込み済みだからだろうが、71手は将棋によれば終盤戦に入っていてもおかしくない。勝者はシリーズ制覇へ先に王手をかけられる第3局。1日制で持ち時間5時間の長丁場とはいえ、星取りの上でも重要な、いわば天王山の対局終盤により時間を残したい思惑の表れと見られる。

 午前12時10分からの昼食休憩前、豊島が1時間13分の長考で飛車獲りと桂頭に打たれた歩の除去の両獲りに駒台から銀を打ち込んだ。消費時間は永瀬が51分、豊島が2時間17分と1時間半近い差がついた。昼食のメニューは永瀬がビーフカレー、豊島がグリルチキン。対局は午後1時再開される。

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2022年9月27日のニュース