橋下徹氏「完全に実態は内閣葬」 国葬を巡って岸田政権に苦言「日本の国はやっぱり背骨がない」

[ 2022年9月27日 15:28 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(53)が27日、TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後1・55)にリモートで生出演。安倍晋三元首相の国葬について、岸田政権に苦言を呈した。

 番組では国葬を生中継。橋下氏は安倍元首相に対し、「個人的な思いは別としても、毎日が命を狙われるような状況の中で日本を引っ張っていただいた安倍さんには本当に感謝をしていますし、改めまして安らかにお眠りください、本当にありがとうございましたという思いでいっぱいです」と口に。その上で「強く、日本の国はやっぱり背骨がないんだな、ということを強く強く思いました」と語った。

 橋下氏はその理由を説明。「安倍さんのような人物に対して、亡くなられた場合に、そこに死を悼み、礼を尽くすというのは国家としては当然のことだと思います。政治家としてやってこられたことについて賛否があるにせよ、国家のリーダーに、亡くなられた場合に悼み、礼を尽くすというのは当然のことだと思うんですが、これを今まで戦後77年、こういうことを考えてこなかった。国家に対して貢献した人に対して、どう国民は礼を尽くすのかっていうことを考えてこなかった。で、急にこういう儀式をやる時に岸田政権、自民党が誤ったのは、これを簡単に国葬と名付けたことですね」と指摘。「岸田政権は国民をなるべく巻き込まないように、この儀式をやろうとして、これは完全に実態は内閣葬ですよ。であれば、内閣葬ということをハッキリ言って、全額国費でやる。だけど、内閣葬でしっかり安倍さんに礼を尽くすましょうということで良かったんじゃないか」と述べた。

 最後に橋下氏は「僕は国葬賛成派です」と改めて明言。その上で「ただ、こんな形の国葬は、日本の国の国葬としては嫌ですね」とキッパリ。「国葬というからには、国民全体を巻き込んで、国民全体に弔意を強制はしないけれども、弔意を求めるぐらいやるのが国葬だと思います。それができないんであれば内閣葬、そこをハッキリと区分けできない日本の政治。国家の背骨というところが本当にない国だと感じて、残念で仕方ないです」と嘆いた。

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2022年9月27日のニュース