菅前首相の感動弔辞の裏で…星浩氏 永田町の噂に言及「今後の政局の先行きを暗示しているのかな」

[ 2022年9月27日 19:11 ]

 ジャーナリスト星浩氏が27日、TBS局系「Nスタ」(月~金曜後3・49)に生出演し、この日執り行われた安倍晋三元首相(享年67)の国葬を取材して感じた思いを語った。

 午後2時過ぎから始まった国葬は、午後6時過ぎに終了。現場で取材に当たった星氏は「武道館の中はお葬式ですから、安倍さんに対する非常に高い評価のあいさつが次々と続いたし、参列した方もみな安倍さんを惜しんでいました」と話した。

 一方、ひとたび会場を出れば、実施をめぐり賛否を二分した事実を象徴するような出来事があったという。「武道館の外は、賛成の人の献花の列がある一方で、反対の人のデモがあって、ある意味で国葬が国民の分断につながってしまった」と説明。「岸田さんがもうちょっと思慮深く対応して、国会に諮るとか、党首対談をした上で、通常の内閣・自民党葬にしていれば、こんなに激しい分断にはならない」と、国会審議を経ずに国葬を閣議決定した岸田文雄首相の判断に疑問符を付けた。

 今回は国葬として行われたが、星氏の見立てでは実質的には内閣・自民党合同葬のようだったという。「葬儀委員長は岸田さんだし、副委員長が(松野博一)官房長官ですし、内閣が主体になってやっているし、国会の関与もあまりないわけで、一部の野党議員は欠席していて」と説明。「分断を深める方に行ってしまったという点では、(政府の)判断ミスであることは間違いないですね」とも指摘した。

 追悼の辞では、菅義偉前首相が友人代表としてあいさつした。安倍元首相の人柄がにじみ出るような言葉に、感動の声が上がっている。星氏も「声涙下る安倍さんの人柄を紹介したあいさつ」としつつも「菅さんのあいさつに岸田さんの名前が出てこなかったのは、今後の政局の先行きを暗示しているのかな」と推測。ホラン千秋が「そこまで深読みするんですか?」と驚くと、星氏は「永田町ではうわさになり始めてますね」と付け加えた。

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2022年9月27日のニュース