橋下徹氏 コロナ濃厚接触者待機期間問題「マスクをすれば十分リスク低下するということを…」

[ 2022年7月24日 17:25 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(53)が24日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。新型コロナウイルスの流行「第7波」の急拡大を受け、政府は22日、感染者の濃厚接触者の待機期間を、7日間から5日間に短縮することを盛り込んだ追加対策を発表したことに言及した。

 抗原検査で2回続けて陰性を確認できた場合は陽性者との接触から3日目に解除する。国内では23日には、新規感染者が20万人を超え、4日連続で過去最多を更新している。感染拡大が続く中での短縮に専門家から異論も出ているが、欠勤を余儀なくされる濃厚接触者が増え、社会経済活動を維持できなくなる恐れが出てきたため見直しとなった。

 橋下氏は「社会機能を維持するために濃厚接触者の待機期間を短くするというような(大阪府知事の)吉村(洋文)さんの言うようなメッセージというのは、僕はなかなか世間的には、腹に落ちないと思うんですよ。社会機能を維持することのほかに感染リスクはどうなんだという話になってくるので、僕はそこに社会機能を維持することに加えて、リスク評価というところをしっかりやるべきだと思う」とし、その理由を「吉村さんがずっと言っている感染対策、マスクの効果なんですが、以前、後藤(茂之)厚労大臣とこちらで議論した時のお互いの認識がズレていてかみ合わなかったと思うんですけれども、マスクに効果があるということが今われわれ日本社会は一般的に前提になているわけじゃないですか。マスクに効果があるとすれば、濃厚接触者がマスクをしていれば、リスク低減になるはずなんですよね」と説明した。

 そのうえで「この濃厚接触者がマスクをしていることに関して、どれくらいリスクが低下するのかってところが、これまでの専門家会議でもはっきりとした数値で出てきてないんです、その部分が」と言い、「何となくマスクの一般的な効果は(スーパーコンピューター)富岳での計算というものは出ているんですが、濃厚接触者がマスクをしているとどれくらい全体としてのリスクが低減するのかどうなのか。今回の待機期間の短縮について抗原検査の陰性というものを必要としているんですけれども、行政の現場の感覚として、僕も経験があるけれども、絶対に機能しませんよ。というのは、抗原検査キッドが濃厚接触者に全部渡るような今、そういう体制になってなのと、東京都の方は自治体に申し込みをすれば、抗原検査キッドが来るらしいんですけれども、説明書読むと濃厚接触者の待機期間の短縮のためには使わないで下さいとなっているんです。すなわり濃厚接触者で有症状、症状が出た人が検査をするための検査キッドであって、症状のない、濃厚接触者も症状が出た人と出ない人がある。症状がでない人がいるんだけれども、これが待機期間を解除するために、この自治体から配られる検査キッドは使わないでくださいとなると、待機期間を解除するために検査キッドが手に入るのか」と指摘。

 「繰り返しになりますけれども、濃厚接触者には2種類あって、有症状、症状が出た人は必ず治療しなくていけません。これは待機です。でも症状が出ない濃厚接触者については、抗原検査で陰性なんてことはこれはほぼ不可能だし、マスクをすれば十分リスク低下するということを専門家が言えないんだったら、僕は政治家が総合判断としてこれを明確にメッセージを出していくべきだと思う」と自身の考えを述べた。

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2022年7月24日のニュース