「ポーの一族」萩尾望都さん「コミックの殿堂」入り「素晴らしい贈り物に感謝」

[ 2022年7月24日 05:30 ]

萩尾望都さん
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 小学館は23日、漫画「ポーの一族」などを手がけた萩尾望都さん(73)が、米国の権威ある漫画賞「アイズナー賞」で、優れた功績がある漫画家を顕彰する「コミックの殿堂」を受賞したと発表した。

 萩尾さんは小学館を通じて「この素晴らしい贈り物に心から感謝いたします」とコメント。手塚治虫(2002年に同賞で殿堂入り)の作品に感動して10代から漫画家を目指したと振り返り「そして今、アイズナー賞を頂いています。文化や表現はこのように派生し受け継がれていくのだと、改めて思います」などとした。

 福岡県出身で1969年にデビュー。少女漫画界のパイオニアとしてファンタジー、SFなど文学性に富んだ幅広い作品を描き続け、新たな漫画表現を切り開いた。代表作に「ポーの一族」「トーマの心臓」「11人いる!」など。

 アイズナー賞は「コミック界のアカデミー賞」とも呼ばれている。小学館によると、過去に同賞で殿堂入りした日本の作家には、大友克洋さん、宮崎駿さん、高橋留美子さんらがいる。

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