吉村知事 政府のコロナ行動制限なし姿勢に「ミスメッセージに…マスクなど基本的対策を」

[ 2022年7月24日 15:34 ]

 大阪府の吉村洋文知事が24日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。国内で23日、新たに報告された新型コロナウイルス感染者が20万人を超え、1日当たりの過去最多を更新したことに言及した。

 最多更新は4日連続。流行「第6波」のピークだった2月3日の約10万4000人からほぼ倍増した。第7波の勢いは止まらず、救急外来や一般診療を停止する医療機関も出ている。都道府県別の感染者数は東京3万2698人、大阪2万2501人、愛知1万4348人など。17道府県で過去最多となった。厚生労働省によると、全国の重症者は前日より12人増の203人で、増加傾向にある。総務省消防庁によると、救急車の到着後も搬送先がすぐに決まらないケースが急増。各地でコロナ患者向け病床使用率が上昇している。

 政府が行動制限を求めない姿勢を維持している中、これからの行楽シーズンで観光客に対してどういった呼びかけをするのか問われた吉村氏は「まだ感染者の数は増えると思っています。というのもBA・5という変異株が増えているんですが、その置き換わりが現状、大阪では60~70%と分析しています。ですからこれから先、来週にかけて増えていくと思っています」と分析結果を説明。そのうえで「行動制限をする必要がないというのは、何も感染対策を全くしなくていいというミスメッセージになっている部分があると思う」とし、「現実、われわれ大阪で調査しまして、陽性になった4000人の方から回答を受けて、そのうち1700人の方が、ここで感染したなという思い当たるふしがある人の調査をさらにすると、そのうちの半分の方が非常に狭い空間だったり、リスクが高いなという所でマスクをしていなかったという方が半分いらしゃいました。なので、やはりリスクの高い所ではマスクをするだとか基本的な感染対策、特に今、感染が急拡大し、またこれからも僕は増えると思っていますので、そういった意味では、行楽を楽しむということも大切なんですけれども、場面によっての感染対策をきっちりお願いしたいと思います」と自身の見解を述べた。

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2022年7月24日のニュース