実質は“契約解除”TKO木本 松竹芸能退社発表 投資トラブル7億円超「信頼していた人に裏切られた」

[ 2022年7月24日 05:30 ]

「TKO」の木本武宏

 松竹芸能は23日、巨額投資トラブルが明らかになったお笑いコンビ「TKO」の木本武宏(51)の退社を発表した。本人からの申し入れを受け、同日付で契約を終了したと明らかにした。木本もこの日、トラブル発覚後、初めてツイッターを更新。近日中に経緯を説明する意向を表明した。

 スポニチ本紙報道で巨額投資トラブルが明らかになってわずか2日。木本の事務所退社が発表された。

 同社によると、7月初旬に「個人的な投資活動に関し、トラブルが発生しているのでは」との情報が寄せられ、本人に事情を聴いていた。現時点で「一部の情報は得られたものの、全容の把握には至っていない」としている。本人の申し出を受け、23日付で契約を終了したという。

 発表を受け、木本はツイッターを更新。退社を報告した上で「必ず近日中に事の経緯をきちんと説明させていただく」とした。周囲によると、本人は憔悴(しょうすい)し切っており「信頼していた人に裏切られた」と話しているという。

 一体何があったのか。複数の関係者によると、木本は数年前から、グループで金を出し合い仮想通貨などの取引を始めた。グループ内には、金を預かって運用していた男性がおり、木本は出資する側だった。

 当初はもうかっていたようで、木本はさらにリターンを増やすために投資規模を大きくしようと、親交のあるタレントやスタッフらも投資に誘うようになったという。投資額は1人当たり数十万円だが、数百万~数千万円と高額なケースも。出資金の総額は7億円以上に上るとの情報もある。

 そんな中、金を預かって運用していた男性が音信不通になり、配当金などの支払いも滞るようになった。事情を知る関係者は「グループ内の金の管理体制がずさんなこともあって、木本さんは音信不通になった男性に、どの出資者から集めた金を、どれくらい渡したかも分からなくなっているようだ。それもあってトラブルの全容把握が進まない。金が戻ってくるかも分からない」と話している。

 現時点で出資者からの被害届は出されていないが、今後、刑事事件に発展する可能性もある。テレビ局関係者は「関係先に大きな迷惑がかかる可能性があるのに、トラブルの全容もよく分からない。事務所としては、そんな状態で仕事をさせることはできない。本来なら契約解除が妥当だが、長年の功績なども考慮して、本人からの申し出を受けた形にしたのでしょう」との見方を示している。

 後輩へのパワハラが問題視され2020年3月に退社した相方の木下隆行(50)に続き、トラブルが原因で事務所を去る木本。今後について同関係者は「テレビ出演は難しくなる。相方と同じようにYouTubeなどをやる形になるのでは」と話している。

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2022年7月24日のニュース