露ミサイル実験で名誉挽回? 専門家が意図分析「核保有国であることをアピールしているのでは」

[ 2022年4月21日 17:46 ]

フジテレビ社屋
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 ウクライナの政治、経済、歴史に詳しい神戸学院大の岡部芳彦教授が21日、フジテレビ系「Live News イット!」(月~金曜後3・45)にリモートで生出演し、ロシア軍による新型ミサイル実験とその意図について解説した。

 ロシア国防省は20日、新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「サルマト」の発射実験を行い、成功したことを発表。北西部のプレセツク宇宙基地から約6000キロ離れた、極東カムチャツカ半島の目標地点に着弾したとしている。同ミサイルは1万8000キロもの射程を誇り、ほぼ全世界をカバーする能力があるとされ、時速約2万4500キロの速度から迎撃が難しい最強ミサイルともされている。

 ロシア側からは、ミサイルが発射される瞬間をさまざまな角度から撮影した映像が公表されている。岡部氏は「この映像が何度も繰り返されているように、北朝鮮でも同じような映像がありましたけど、ロシアが北朝鮮化しているんじゃないかと思わせるような感じも受けました」と印象を語った。

 ミサイル実験に関して岡部氏は、「ICBMの実験を行う場合はアメリカに通告しているはずで、突然の発射ではないのは間違いない」と推測しつつ、「かなりアピールしている」と指摘。「軍事力が比較的劣ることが、今回のウクライナ(との)戦争で分かってしまったんですけど、核兵器に関しては核保有国であることをかなりアピールしているのではないかなと思います」と、名誉挽回の意味合いもあると分析した。

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2022年4月21日のニュース