藤田朋子が柳生博さん追悼 ドラマ初出演作で共演「現場で気持ちが和んでいた記憶が蘇ります」

[ 2022年4月21日 18:28 ]

藤田朋子
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 俳優で日本野鳥の会名誉会長の柳生博(やぎゅう・ひろし)さんが16日、老衰のため山梨県北杜市の自宅で亡くなった。85歳だった。訃報を受け、1988年に放送されたNHK連続テレビ小説「ノンちゃんの夢」で共演した女優の藤田朋子(56)が21日、追悼コメントを発表した。

 藤田は「NHK連続テレビ小説『ノンちゃんの夢』でご一緒させていただきました。ドラマ初出演ということもあり、何も出来ない私へ向けて下さるお言葉と穏やかな眼差しに、現場で気持ちが和んでいた記憶が、柳生さんを画面で拝見する度に蘇ります」と回顧。「訃報を知り、信じられない気持ちです。ご冥福を心よりお祈り申し上げます」と悼んだ。

 柳生さんは1937年(昭和12年)生まれ。船員を目指して東京商船大学(現、東京海洋大学)に入学も体を壊して中退し、俳優を志して俳優座養成所に入所。映画、テレビドラマで脇役として活躍。77年のNHK朝の連続テレビ小説「いちばん星」(77年)日本テレビ系学園ドラマ「青春ド真ん中!」(78年)などに出演。NHK大河ドラマは「竜馬がゆく」(68年)、「八代将軍吉宗」(95年)など計9作に登場した。

 81年から93年まで司会を務めた、テレビ朝日系「100万円クイズハンター」では、番組の終盤での「ハンターチャンス!」の決めぜりふで人気を博した。また、フジテレビ系「平成教育委員会」ではレギュラー解答者、NHK「生きもの地球紀行」ではナレーションを務め、洋画の吹き替えではジェームズ・スチュアートの役を担当した。

 70年代に東京から山梨へ転居。作庭家として活動。04年に日本野鳥の会の5代目会長に就任し、15年にわたって務め上げ名誉会長に。19年にテレビ朝日系ドラマ「やすらぎの刻~道」で20年ぶりにテレビドラマに出演した。

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