柳生博さん死去 85歳 「100万円クイズハンター」司会で親しまれ 次男宗助氏「穏やかな最期」

[ 2022年4月21日 13:22 ]

俳優の柳生博さん
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 俳優で日本野鳥の会名誉会長の柳生博(やぎゅう・ひろし)さんが16日、老衰のため山梨県北杜市の自宅で亡くなった。85歳だった。茨城県出身。次男の柳生宗助氏が21日、柳生さんがオーナーを務めた「八ヶ岳倶楽部」のフェイスブック(FB)で発表した。

 柳生さんは入院はしなかったとし、宗助氏は「大好きな八ヶ岳の森に囲まれ、家族と倶楽部スタッフ、そして在宅医療の皆さまに見守られて、穏やかな最期でした」と伝えた。

 1937年(昭和12年)生まれ。船員を目指して東京商船大学(現、東京海洋大学)に入学も体を壊して中退し、俳優を志して俳優座養成所に入所。映画、テレビドラマで脇役として活躍。77年のNHK朝の連続テレビ小説「いちばん星」(77年)日本テレビ系学園ドラマ「青春ド真ん中!」(78年)などに出演。NHK大河ドラマは「竜馬がゆく」(68年)、「八代将軍吉宗」(95年)など計9作に登場した。

 81年から93年まで司会を務めた、テレビ朝日系「100万円クイズハンター」では、番組の終盤での「ハンターチャンス!」の決めぜりふで人気を博した。また、フジテレビ系「平成教育委員会」ではレギュラー解答者、NHK 「生きもの地球紀行」ではナレーションを務め、洋画の吹き替えではジェームズ・スチュアートの役を担当した。

 70年代に東京から山梨へ転居。作庭家として活動。04年に日本野鳥の会の5代目会長に就任し、15年にわたって務め上げ名誉会長に。19年にテレビ朝日系ドラマ「やすらぎの刻~道」で20年ぶりにテレビドラマに出演した。

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