水野泰孝医師 日医・中川会長“ウイズ・コロナでマスク解除はない”発言に「もう少し考えていただきたい」

[ 2022年4月21日 12:18 ]

日本テレビ社屋
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 日本感染症学会指導医の水野泰孝医師が21日、日本テレビ系「スッキリ」(月~金曜前8・00)に出演。日本医師会の中川俊男会長が20日の会見で「マスクを外すのは新型コロナウイルス感染症が終息した時だと思っている。ウィズ・コロナの状況でマスクを外すという時期が来るという風には思っていない」などと発言したことに言及した。

 中川氏は米国の一部航空会社などでマスクの着用義務、緩和する動きが広がっていることについて「まずは収束が来た時点で、その収束がどのくらい維持できるか。感染の流れ、いろいろな状況を見て、疫学的調査もしながら、終息が来るんだ、という事が分かった時点で初めてマスクを外していいんだという風になる」との見解を示した。

 水野氏はこの発言について「しっかりとした対策をという意向があるとは思うのですが、ちょっと行き過ぎかなという風に感じてます」とコメント。「コロナウイルス感染症に関しては、おそらく完全になくなるというのは将来的にはないのではないかと思います。新型インフルエンザの時もそうでしたけれども、普通の日常的な感染症に落ち着く可能性が高いと私は認識してます。その中で『ウィズ・コロナの状況で』と言ってしまうと、永遠にマスクを外すことはできなくなってしまいます」と続けた。

 その上で「コロナが始まる前と同じような医療体制がしっかり整うという事が非常に重要で、それをしっかり整うように医師会は働きかけないといけない。ですので、そういったところでこういったことを一律に発言するというのは、もう少し考えていただきたい」と自身の受け止めを述べた。

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2022年4月21日のニュース