元日本代表の大久保嘉人氏 天国の恩人に伝えたい感謝は

[ 2022年4月10日 21:16 ]

大久保嘉人氏
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 昨季限りで現役引退したサッカー元日本代表の大久保嘉人氏(39)が、10日に放送されたMBSテレビ「せやねん!」(土曜前9・25)に出演。天国の恩人へメッセージを送る一幕があった。

 大久保氏は番組に「レギュラーになりたい」と、芸人顔負けのNGなしスタイルで登場し、ロケも敢行。意外な“天然ぶり”をトミーズ・雅に笑われるシーンもあったが、思い出の地巡りで恩人の妻と会うと思わず感傷に浸った。

 それはサッカーC大阪の前身ヤンマーで監督なども務めたネルソン吉村氏の妻・多惠子さん。ネルソン吉村氏は、大久保氏が国見高校時代から「大物になる」と実力を認め、C大阪へ入団を誘った恩人だ。大久保氏は「一番早かったのがネルソンさん。一番、最初ですよ。高校2年生で、それまでAチームにもなったことがないし、応援団やったのに」とトップチームでの経験が少ない中で“オファー”に「それでセレッソに行こうというのもありました」と入団の決め手になったという。

 入団後は「ちゃんとせんか!」と厳しく指導を受けたが、おかげでJ1通算最多得点記録となる191得点をマークするほどにまで成長した。「やっぱり怖かったですよ」と当時を振り返るが、叱られる原因はプロとしての責任感に関して。「万全の状態で(グラウンドに)行けていない。そうするとケガもする。プロとはこういうものだ、24時間常に自分のためにある、と言われました」と回想した。

 ネルソン吉村氏は2003年に他界したが、もし今そばにいれば言いたいことを聞かれた大久保氏は「よくやったでしょう、といいたいですね」としみじみ。21年間のプロ生活を戦い抜き「感謝しかないですね」と話していた。

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