「鎌倉殿の13人」“八重”新垣結衣　座長・小栗旬に感謝「ありがたい」13年ぶり共演も気遣い変わらず

「鎌倉殿の13人」新垣結衣インタビュー（5）

「鎌倉殿の13人」で大河ドラマ初出演、八重役で新境地を開拓した新垣結衣（C）NHK（ヘアメイク：藤尾明日香、スタイリスト：道券芳恵）
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　女優の新垣結衣（33）がNHK「鎌倉殿の13人」（日曜後8・00）で大河ドラマ初出演を果たし、時代劇も本格初挑戦となった。悲運の美女・八重役に挑み、時代に翻弄されながらも意志を貫く芯の強さや気高さを体現。新境地を開拓した。主演の小栗旬（39）とは2009年4月期のTBS金曜ドラマ「スマイル」以来13年ぶりの共演。新垣に小栗の印象を聞いた。

　＜※以下、ネタバレ有＞

　ヒットメーカーの三谷幸喜氏が脚本を手掛け、俳優の小栗旬が主演を務める大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は04年「新選組！」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

　新垣演じる八重は、北条義時（小栗）の初恋の人にして源頼朝（大泉洋）の最初の妻。父・伊東祐親（浅野和之）は平清盛（松平健）から流罪人・頼朝の身柄を預かり、監視。愛娘を奪った頼朝の命を狙った。八重は愛する頼朝と父の間で板挟みとなり、最愛の息子・千鶴丸（太田恵晴）を失うなど、次々と悲運に見舞われた。

　しかし、どんな時も見守り続けてくれたのが義時だった。第13回（4月3日）、義時の一途な想いに心を打たれ、第14回（4月10日）、ついに夫婦となった。

　前回共演作「スマイル」は人間愛をテーマにした重厚な人間ドラマ。新垣はヒロイン役、小栗は主人公（松本潤）が所属していた不良グループのリーダー役を演じた。

　新垣は「前回は共演シーン自体そんなになく、これだけ長い時間を一緒に過ごしているのは今回が初めてです。役柄も全く違うので、向き合い方も新しくなりますし、本当に光栄だなと思いながら撮影をしています。とても周りを気遣ってくださる印象が当時からありますけど、それは今回も変わりません。ありがたいです」と小栗の座長ぶりに感謝。

　「役のことから他愛もないことまで、たくさんお話しさせていただいています。小栗さんは今回、大河ドラマの主役が初めてでいらっしゃって、お受けする前に結構悩まれた、経験者の方々にお話を聞かれたみたいなコメントを読んでいたので『それから半分ぐらい撮影して、今、どうですか？』とか、インタビューのようなことも聞きました（笑）」と現場の和やかなムードを明かした。夫婦役となり、さらなるコンビネーションに期待が高まる。