古市憲寿氏 ワリエワ問題で「ロシア側の選手を使い捨てにしてもいいような風潮みたいなものが…」

[ 2022年2月17日 10:39 ]

フジテレビ社屋
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 社会学者の古市憲寿氏(37)が17日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。昨年12月のドーピング違反が発覚しながら北京五輪出場継続が認められ、フィギュアスケート女子SPで1位となったカミラ・ワリエワ(15、ロシア・オリンピック委員会=ROC)について言及した。

 15日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、ワリエワからは禁止薬物トリメタジジン以外に、心臓疾患の治療に使用される「ハイポキセン」「L―カルニチン」が検出されたことが明らかになった。ともに禁止物質ではないが、ダイエット効果がある「L―カルニチン」は注射などによる制限値を超えた投与は禁止。心臓への酸素供給を助ける「ハイポキセン」は米国反ドーピング機関(USADA)が最近、禁止薬物指定を訴えて実現しなかった。USADAのタイガート委員長は3種類の薬を組み合わせた服用の利点を「持久力の向上、疲労の軽減、酸素消費効率の促進」と説明。世界反ドーピング機関(WADA)は、2種類の薬物検出はトリメタジジンを誤って摂取したとのワリエワの主張と合わないと指摘している。

 国際オリンピック委員会(IOC)は16日にワリエワの結果は暫定成績になると発表、3位以内なら表彰式は行われない状況に、古市氏は「試合直前、試合が行われてもこういうゴタゴタが続いてるって、本来の選手だったらメンタルがおかしくなっちゃってもおかしくない状況だと思うんですね」とし、「やっぱり15歳ですからIOC側ももっと事前にこういうことができなかったのかなと思いますし、一方でロシア側のスポーツ選手を使い捨てにしてもいいような風潮みたいなものが是正されるといいのかなあってことは思いましたね」と自身の考えを話した。

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2022年2月17日のニュース