八代英輝氏 ワリエワの薬物「2つは理由を持って飲みました、1つは偶然ですという立論がこれから通るか」

[ 2022年2月17日 14:50 ]

八代英輝弁護士
Photo By スポニチ

 弁護士の八代英輝氏(57)が17日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。昨年12月のドーピング違反が発覚しながら北京五輪出場継続が認められ、フィギュアスケート女子SPで1位となったカミラ・ワリエワ(15、ロシア・オリンピック委員会=ROC)について言及した。

 15日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、ワリエワからは禁止薬物トリメタジジン以外に、心臓疾患の治療に使用される「ハイポキセン」「L―カルニチン」が検出されたことが明らかになった。ともに禁止物質ではないが、ダイエット効果がある「L―カルニチン」は注射などによる制限値を超えた投与は禁止。心臓への酸素供給を助ける「ハイポキセン」は米国反ドーピング機関(USADA)が最近、禁止薬物指定を訴えて実現しなかった。USADAのタイガート委員長は3種類の薬を組み合わせた服用の利点を「持久力の向上、疲労の軽減、酸素消費効率の促進」と説明。世界反ドーピング機関(WADA)は、2種類の薬物検出はトリメタジジンを誤って摂取したとのワリエワの主張と合わないと指摘している。

 八代氏は「トリメタジジンがおじいさんと共有したグラスから摂取された可能性っていうのを、彼女側は言い分としているわけですけど、他の相互作用を持つような薬物をもし一緒に摂取してたとなると、おじいさんのグラスから摂取したトリメタジジンという構成は崩れる方向に向かいますよね。ですので、ハイポキセンの方についても合理性を求めたかったんでしょうけど、そこの部分っていうのは立証はうまくいってない印象ですね」と自身の見解を述べた。

 MCの恵俊彰が「昨日までのおじいさんの話を聞いてると、うっかりという方向性で今回のことを話していくように見えていたんですけど、事前に心臓にも問題があるんですよってことを言ってるし、それ(トリメタジジン)以外の薬に関しては飲んでましたよ、提出もしてましたよということで、あくまでもその2つなんだと」と言うと、「偶然、相互作用を持つ3つの薬を1つ、2つは理由を持って飲みました、1つは偶然ですという立論がこれから通るかというところですね」と自身の考えを話した。

続きを表示

2022年2月17日のニュース