野々村友紀子氏 ワリエワ問題の薬物理由に疑問符「言い訳図鑑みたいなのを持っている気も」

[ 2022年2月17日 16:44 ]

<北京五輪 フィギュア練習>練習するワリエワ。肩にはヘビの飾りが(撮影・小海途 良幹)
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 放送作家の野々村友紀子(47)氏が17日、TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後1・55)にリモートで生出演し、北京五輪フィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(ROC)のドーピング疑惑などについてコメントした。

 ワリエワは昨年12月のドーピング検査で、心肺機能を高めて有酸素運動を助ける禁止薬物「トリメタジジン」が検出され、いったんは暫定的な出場停止処分が科されたが、ワリエワ側の異議申し立てで処分が解除に。その後、紆余曲折を経てシングルへの出場が認められ、15日のショートプログラム(SP)では首位に立った。

 薬物検出についてワリエワ側の弁護士は、同薬物の成分を持つ薬を飲んだワリエワの祖父と同じグラスを使ったことが要因としている。しかし、番組では、06年にアルゼンチンのテニス選手が同様の理由で重い処分を免れた後、似た説明をするアスリートが続出しているとし、スポーツ仲裁裁判所(CAS)仲裁人の早川吉尚弁護士の「悪質な模倣が続いている」というコメントを紹介した。

 野々村氏は「こういう言い訳を聞いていると、ロシアのことですから、たぶん想定内というか。言い訳図鑑みたいなのを持っている気もする。過去のバレた時の…というか、言い方は悪いですけど、そういう時の対処方法は先回りして考えているとは思いますけど」と厳しい見方を示した。

 一方で、ワリエワのB検体が未検査であったりと、今回の問題には不確定な部分も多いのも事実。野々村氏は「ますます疑惑は深まりますけど、まだ疑惑の段階で、もしかしたら知らないうちに飲まされていた可能性もあるかもしれない」と推測しつつ、「アスリート目線で厳しく見ると、15歳とはいえ、他のアスリートの方も口に入れるものというのはものすごく気を付けるものですから、ここで言い訳というのはきかないとは思う」とも話した。

 野々村氏の娘も、ワリエワと同じ15歳という。「15歳ってすごく精神的にも不安定な年ごろであったり、この選手を見ていると、もし自分の意思と関係なく、何かがあって飲まされていた環境であれば、すごくかわいそう。世界からこういう形で注目されて、これからの人生の方が長いのに。美しくて実力もあって、演技の面ではドーピングしなくても絶対できていたと思うのに、すごく残念」とコメント。さらに、五輪の華でもある競技が疑惑に揺れている現状に、「他の選手が注目もっとされてほしいのに、坂本(花織)選手の話とかもしたいのに、スケート界でこの話題が前面に出てくるのが残念な気がします」と本音も口にした。

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2022年2月17日のニュース