安藤美姫 ワリエワ出場の影響「彼女がいるからといって実力が発揮できないというわけではないと」

[ 2022年2月17日 16:08 ]

安藤美姫
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 プロフィギュアスケーターの安藤美姫(34)が17日、TBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。昨年12月のドーピング違反が発覚しながら北京五輪出場継続が認められ、フィギュアスケート女子SPで1位となったカミラ・ワリエワ(15、ロシア・オリンピック委員会=ROC)について言及した。

 15日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、ワリエワからは禁止薬物トリメタジジン以外に、心臓疾患の治療に使用される「ハイポキセン」「L―カルニチン」が検出されたことが明らかになった。ともに禁止物質ではないが、ダイエット効果がある「L―カルニチン」は注射などによる制限値を超えた投与は禁止。心臓への酸素供給を助ける「ハイポキセン」は米国反ドーピング機関(USADA)が最近、禁止薬物指定を訴えて実現しなかった。USADAのタイガート委員長は3種類の薬を組み合わせた服用の利点を「持久力の向上、疲労の軽減、酸素消費効率の促進」と説明。世界反ドーピング機関(WADA)は、2種類の薬物検出はトリメタジジンを誤って摂取したとのワリエワの主張と合わないと指摘している。

 ワリエワがSPでフリー進出可能な24位以内に入ったことで、25位の選手もフリーに進めることになり、個人戦でワリエワがメダルの対象となった場合は表彰式は実施されないに、安藤は「もちろんこういった形で影響は出ていると思いますし、複雑な気持ちを持って出場する選手はいると思います」としつつ、「ただ、個人個人の演技に対しては、各国の選手は自分自身に集中はしていると思うので、演技自体に影響が出るというよりはその外ですね。競技の外でのそういった心境の複雑なところはあると思うんですけれども、参加されるスケーターの自分の演技に対しては、彼女がいるからといって実力が発揮できないというわけではないと私は思っている」と自身の受け止めを話した。

 また「メダルの授与式に関しては、彼女がROCということで、ROCのメダルはなしにしたとしても他の国、例えば団体だったら米国、日本だったりとか、今回の個人戦で(ワリエワが3位以内の場合は、ワリエワ以外の)3番以内の選手に対しては、授与式があってもいいのかなというのかな、やるべきなんじゃないかなって思います」と言い、「彼女個人が表彰台にいない形をとれば、他の選手はメダルを持って母国に帰ってこられる、報告ができる、家族に会えるっていうところでは何かもうちょっと対処ができるのではないかなというふうに思います」と自身の考えを話した。

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2022年2月17日のニュース