山田孝之、役がつらすぎて「ずっと泣いていた」 佐藤二朗が撮影裏を明かす

[ 2021年4月28日 19:16 ]

映画「はるヲうるひと」完成報告会見に出席した(左から)笹野鈴々音、今藤洋子、山田孝之、坂井真紀、佐藤二朗
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 俳優の佐藤二朗(51)が原作・脚本・監督を務めた映画「はるヲうるひと」(6月4日公開)の完成報告会見が28日、都内で行なわれ、主演の山田孝之(37)らが出席した。

 佐藤にとっては08年の「memo」以来、12年ぶりの監督作品。とある島の置屋(売春宿)を経営する3きょうだいや遊女が織りなす人間ドラマを描く。

 主演の山田は置屋で遊女たちの世話をする真柴家の次男、得太を演じた。山田はオファーを「一度お断りしている」と明かし、その理由を「二朗さんが監督だし、すごい脚本ですごい役だからやりたいけど、全編通して関西のしゃべりだったし、この役を方言指導の方についてもらって演じるのは無理」と説明。ただ、「得太はかわいそう。二朗さんが本を書いた瞬間から存在している。存在を知っているのに放っておくことはできない」とし、関西弁を標準語に書き直すことで出演を決めた。得太を演じることはつらい作業で、「会見で言うのもあれですが思い出したくもないし、話したくもない」と山田。「魂が震えた」というシーンの撮影では、「ぶっちゃけ、ずっと泣いてた」と佐藤が暴露。「俺が近づけないくらいだったから、スタッフは近づけなかった。そんな状態の孝之は初めて。1日中泣いていた」と続けると、山田は「大変でしたね。ずっとつらかった。撮影は3週間でも一生分を演じるからきつかった」と振り返った。

 報道陣から「佐藤監督から言われて印象に残っている演出は?」と問われると、山田が「“金髪にして”と言われた」とポツリ。佐藤が「え、もっとないの?記事にしやすい、長いやつ。“金髪にして”って5文字で終わるよ」と注文すると、山田は「テキトーにあることないこと書いてもらって大丈夫ですよ」と真顔で答え、笑わせた。会見には坂井真紀(50)、今藤洋子(46)、笹野鈴々音(36)も登壇した。

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