元刑事・吉川祐二氏 「紀州のドン・ファン」元妻逮捕で私見 他の逮捕者も「可能性高い」

[ 2021年4月28日 11:02 ]

フジテレビ社屋
Photo By スポニチ

 防災コンサルタントで元警視庁刑事の吉川祐二氏が28日、フジテレビ「めざまし8」(月~金曜前8・00)に出演。「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家・野崎幸助さん(当時77歳)が2018年に不審死した事件で、多量の覚醒剤を摂取させて殺害した疑いで元妻・須藤早貴容疑者(25)がこの日朝、和歌山県警に逮捕されたことについてコメントした。

 番組は、野崎さんの不審死から約3年、急転直下で元妻が逮捕されたニュースを番組冒頭から取り上げた。

 吉川氏は「当時、大変騒がれた事件ですので、関心を持っていた」としたうえで「野崎さんが覚せい剤を使っている痕跡が見受けられなかった。建物の構造で、2階に野崎さん、1階に容疑者となった元妻と家政婦の方が(いた)。誰かが介在しなければ、また本人の意志で覚せい剤を使用しなければ、体内に覚せい剤は入るということはまずあり得ない。その点からも非常に確度が高く、殺人であろうと私は見ていましたし、捜査員も事件、事故両方で捜査していたといいますが、殺人という見立てが強かったと思います」と説明した。

 逮捕まで3年かかったということで「慎重に捜査を行ったということだと思う」と解説。「人を逮捕するには確実性が必要になる。捜査員自身にも葛藤があったと思う。間違いないという気持ちがあったと思うが、最終的な決め手がなかったということ。今回逮捕されたということは覚せい剤による捜査が十分に行われていた可能性が非常に高いと思う。共犯者というよりも、覚せい剤を入手した経緯、周りに覚せい剤に絡む人がいるのではないかということ。そのような見立てはしていたと思います」と推察した。

 さらに「物証は難しいと思う。同じ覚せい剤が存在するのは難しい。ですから、周りの人の証言であったり、覚せい剤と今回の容疑者の関係。その流れを捜査していたと思う。逮捕に至る過程では、相当数の覚せい剤にかかわる逮捕者が出ている可能性が高い」と私見を述べた。

続きを表示

2021年4月28日のニュース