営業継続の演芸場、休業へ 東京都の要請に応じる

[ 2021年4月28日 20:30 ]

 新型コロナウイルスの緊急事態宣言期間中も感染対策をしながら落語公演などの営業を続ける浅草演芸ホール(東京都台東区)をはじめ都内の演芸場は28日、5月1~11日に休業すると発表した。都から詳しい説明と改めての休業要請があったため応じたという。

 宣言発令に伴い東京都が無観客開催を要請したが、各演芸場と落語協会(柳亭市馬会長)、落語芸術協会(春風亭昇太会長)が協議し、「無観客開催はできない」「大衆娯楽である『寄席』は社会生活の維持に必要なものに該当する」として、宣言期間中の25日以降も営業を継続していた。

 西村康稔経済再生担当相が26日の記者会見で「支援策を活用して休業要請に応じてほしい」と述べ、都の担当者が28日、演芸場、両協会に対して無観客開催でなく、改めて休業を求めたという。

 休業を決めた演芸場は浅草演芸ホールの他、鈴本演芸場、新宿末広亭、池袋演芸場など。国立演芸場は25日からの主催公演を中止した。

 落語芸術協会は、5月1日の新宿末広亭を皮切りに予定していた落語家の真打ち昇進披露興行を、6月11日からに延期した。

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