藤井聡太2冠“ガッカリ” 関西将棋会館の愛用レストラン、高槻市の新会館へ移転せず

[ 2021年4月28日 17:38 ]

藤井聡太2冠
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 将棋界の西日本の拠点、大阪市福島区の関西将棋会館1階にあるレストラン「イレブン」が2023年度、大阪府高槻市へ移転する同会館と行動を共にしないことが28日、分かった。同会館で開かれた高槻市との移転に関する覚書調印式後の会見で、日本将棋連盟の佐藤康光会長が明かした。

 開館した1981年から営業する同店は40年間、棋士や将棋ファンに親しまれてきた。同会館を本拠地とする藤井聡太2冠(18)も昼食休憩などで豚肉の天ぷらを指す「珍豚美人(ちんとんしゃん)」や「バターライス(サラダ、スープ付き)」を再三注文。キノコ類が苦手な藤井のためにマッシュルームを抜いたバターライスを用意したり、細かな心遣いで活躍を支えてきた。

 調印式では、西日本の拠点が高槻市へ移転することに同市の浜田剛史市長は「市にとって歴史的にも大きなこと。日本が世界に誇る将棋文化の一助になれるのは誇り」と語った。移転効果についても「どの市も市のアピールには腐心する。知名度も向上する」と分析。同市は3年前に連盟と包括連携協定を締結し、タイトル戦の王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)を誘致した。

 移転候補地をJR高槻駅西口に近接する公有地「JR高槻西滞留所」とし、市税の減免制度を適用。また、新会館の土地や建物の固定資産税と都市計画税を免除する。1250平米の公有地にどの規模の建物を建設するかは現在検討中だが、4~5階建て、費用は13億円前後を見込んでいる。

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