仲邑菫二段 史上最年少12歳1カ月で4強進出 女流立葵杯本戦で小西八段に勝利 タイトル挑戦あと2勝

[ 2021年4月28日 16:19 ]

女流立葵杯で史上最年少でのベスト4進出を決め、笑顔を見せる仲邑菫二段(提供・日本棋院)
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 囲碁の仲邑菫二段(12)が28日、第8期女流立葵杯の本戦1回戦で小西和子八段(48)に221手で黒番中押し勝ちし、ベスト4に進出した。12歳1カ月の仲邑は2014年5月、第1期女流立葵杯で当時の藤沢里菜二段が15歳8カ月で達成した女流棋戦のベスト4最年少記録を更新した。その第1期、藤沢はその後も勝ち進み、15歳9カ月でタイトルを獲得している。

 「序盤ははっきり悪かった。左上で白を封鎖できた辺りで良くなったと思います」。対局内容を振り返った仲邑は、タイトル挑戦まであと2勝となった準決勝について「序盤の打ち方が課題だと思っています。良い碁が打てるように頑張ります」と意気込みを語った。

 1989年入段で30年以上のキャリアを誇る小西和子八段(48)は「序盤は善戦できていたと思います。コウ争いをしている間に黒が良くなっていました」と敗戦を分析した。
 より高い修行環境を求めて1月、大阪から東京へ移籍した仲邑は、3月までに自己最多の10連勝を記録。史上最年少でのプロ入りに続き、7大タイトル戦など特定棋戦で30勝の規定も満たして12歳0カ月で史上最年少二段になった。さらに先月18日以来の連勝を9へ伸ばし、今年に入って20勝2敗と勝率は9割を超えている。

 準決勝ではすでに1回戦で勝利した牛栄子三段(21)との対戦が決まっている。牛とは昨年4月、ネット対局で勝利するなど過去1勝1敗。将棋の藤井聡太2冠(18)も真っ青、中学1年生ながら12歳でのタイトル挑戦が現実味を帯び始めた。

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